・・・今度ぁ死体の中にまでエンブリオが混ざってやがるぜぇ。

俺ぁ、コイツらぁ“吸い殻”だと思ってたんだがよぉー、
なぁんか状況が変わったのか、嫌な感じだぜぇ。

なぁーんの説明にもなっちゃいねぇがよぉ、わっかりやすいモンだぜぇ。

・・・オイオイ、こんな所を掘り返すんじゃねーぜぇ。
死体でも埋まってようモンならよぉー、一戦増えちまうだろうがよぉー。

たまーに遠出してみりゃーよぉ、面倒くせぇ話のオンパレードだぜぇ。

そういやー、エンブリオとオメーのオヤジ以外にもよぉー、
前に会ったヤツの形跡もあったぜぇ。また行ってみてもいいかもなぁ。

・・・それからよぉー、食い物には気をつけろよぉ。
タダでさえ怪しいってぇのによぉ、後ろで糸を引いてんのが居るぜぇ。

まー、ソッチは踏ん切りが付いたなら、それでいいんだけどよぉ。

なぁんか向こうは孤独に耐え切れなくなったのか知らねーがよぉ。
他人のエンブリオとお話しだしてるからよぉ。

ふたりとも殴りあったら仲直りー、ともいかないんだねー
もういっそ倒れるくらいまでやりあっちゃえばいいのにー

だってイシュメール、黙ってろって言うんだもん

まぁいっか！アタシも今度から気を付けるから許せー！

力持ちかな？でも食べるとモリモリするキノコもあるよー
ネイちゃんも欲しかったらいつでも言ってネ！！！

ホットロッド！　いい加減にしろ！
どうしてあんたはいつもそうやって感情的な対立をなんでも暴力で解決させようとするんだ！

そりゃ、気に食わない相手は力尽くでねじ伏せるのが手っ取り早いだろうさ！
だが、そこに折り合いをつけて上手くやるのが人間だろう！

ああ、わかっているさ！
今の状態を続ける事が、ただ無駄に時間を浪費してるだけの事だってな！
だが、それでも！　自分を納得させるには、それなりの時間が必要なんだ！

本気で許せなければ、さっさと袂を分かっていたさ。
そうしなかったのは、有利だの不利だのいった問題じゃない。
そもそも、この程度の感情のしこりすら解決できず、一揆だ何だなど、馬鹿馬鹿しすぎるだろう！

……ネイベール・フェリンの使いか。
気分はすこぶる最悪だよ。もちろん、おまえの主人が原因でな。

……それで、執事のエンブリオが主人の意思に関係なく、個人的に慰問？
おまえがボクを気遣う理由などないだろうし、そもおまえとは言葉すらロクに交わしたこともなかったろう。

……まあ、いいさ。
ボクは別におまえを悪く思ってるわけじゃない。
おまえの主人に対しても、な。

モ、モサモサ…？？
一体ドコがモッサモサに！？

ランプ屋か。
こっちに来てからランプ屋には１人会ったから、
もしかしたらもっと同業者は居るだろうね。

ちなみに、どんな人だった？？

砂風呂…

砂風呂って、アレでしょ？
土の中に入って汗びっしょりってヤツだろ。

蒸し風呂も悪くはないけどね、
僕は湯浴みの方が好きだなあ。

ところでまだらさん。その手に持ったスコップは
一体なにを示唆して─…

─…

まあ目の色変わるのもしょうがないよ〜
やっぱりね、お金の輝きはイイものだからさ！

お年寄りか〜…
僕の周りに老齢の方はいらっしゃらないな。

やっぱり自分の足で探さないとダメかな、ハハ…

仲間の子…で、鳥を捌く‥‥

！

もしかして、それって青いターバンに白い綺麗な服着た子？
韮の市でシャクーティ作ってた？

そうだとしたら、きっと同じ子だね。
その子に前、山道を案内してもらったんだ。

その節はお世話になりました〜

…

クシュ、どうしたの？
なんか怯えてる気がするけど…

さて、今回は…
真珠とラピスラズリだね。
なんかよく仕入れ成功してる気がするなあ〜

それじゃ、次の分！

良い組み合わせに、なりますよーに！

……ではお言葉に甘えておきますわ。
ご忠告は、肝に銘じさせていただきますけれど。

やる気のあるなしもそうですけど……
実のところ、「実情を本当に知っている人」というのも聞かないんですよ。

いきなり大きく動き出しすぎて目が向いてないというか　———
こう、目隠ししたまま走りだしてるような状態なんですよね。

そんなだから変な噂もどんどん出てきて、荒唐無稽なものだと
「王がエンブリオとなってネクターを欲しているのだ！」

……なぁんてものまであるぐらいなんです。すごい発想ですよね。

ネコ

ネコ…

輝きの部隊であるぞ！！

『RUITOMO』

俺はとある事情でいるだけだからな。こいつらに直接用があるわけじゃねえし。

本人は鎧をはずせないと言うぐらいだからな…おまけにこの金ぴか具合だ、普通じゃねえぜ。

ほう、ランプ屋…

アンタが作ってるのか。装飾性のあるものから機能性重視まで…ってところか、こんな眩しい金ぴかの中じゃなかったら俺も重宝するかもなあ。今は一揆の勃発で外で暮らす奴も多いだろうしよ。

串？というかランスぞ。まあ刺突武器であるからな、似ているやもしれぬが。

おお、これは職人に頼み作ってもらったものぞ。

『正しくは職人が作った物を私が加工しました。』

む、む……。

ね、ネイ殿こそ……！

……。

……むう。ネイ殿はしっかり者だ。

あっ、いや、何でもないていうか……。

あがっネイ殿って姉上に似てててててて

そうだね……。
選べるなら、多い方がきっと良い。

うん、それがいい！
君は、ほんとうに、心の強い人だ。眩しいなあ。
だけど、私も、尻込みしてはいられないね。

私の道か……私もまだまだ迷いそうだ。

どう致しまして、灯火の守り手、
——我が友よ！

——でさ、気になってたんだけど……。
ネイ殿、仲間とは上手くやってる？

あ、いや。
いざ仲間が出来ると、どう接したものか困る所もあってね。
普段どう過ごしてるか、何をしてあげたら喜ぶかとか悩むのさ。

あと、喧嘩とかしないのかなって。

・・・ったくよぉー。戻って早々この光景だぜぇ。

滅入るからよぉー、全ー部片付けるぜぇー。
片っ端からよぉー、燃やしてやるぜぇー！

なんか腐れてる集団だ！！！

うーんうーん……

ギリギリセーフ！焼いて食べよー！

……城内は相変わらずか。
こんな連中で前線を維持しようとは、新王のやり方も底が知れたものだな。

あれは…ネコにイヌに…燃えるダチョウ。

…動物園かな？