■エクソシストの断片記録XⅦ

・聖遺物の子は力を引き出す力に最近はご執心らしい。
　特に魔法関連、治癒系に興味が多いらしい。
　攻撃的力は上げる気配は今の所は微塵もない。
　それは元々の性格か造り主の思考反映かは分からない。
　だが自分の力を増大させてくれるのはありがたい。

・そういえば拙い会話の中から聖歌に興味を持ってることがわかった。
　正確には多分歌自体だろう。
　どうやらフェアリーに教えて貰ったらしく歌詞は無いがメロディーをなぞっている。
　その内昔使っていた楽譜等を見せて教えるのも喜ぶだろう。
　とはいえ久しく人前で歌うことはしてない身なので多少不安だが。

・後、フェアリーは人の歌を聴いていたらしい。
　確実に自分が知っているあまり知られていない歌を歌っていたので確定だろう。　
　…自分が思うより意外と他人は人を見ているのか。

・力の方に関しては純火力を少し。
　聖属性でもなく属性も特にない実にシンプルな物。
　安定するかはわからないがこれはこれで新しい道かも知れない。
　柔軟性はあって損はないと思う。

・後、少し思うことがあって武器を作って貰った。
　今までのよりは魔力の量は落ちるが距離の長さは増した。
　飛距離で悩む点が多くなってきた。
　弟の様に弓で超遠距離は難しいが少しでも帯びれば状況は異なるだろう。
　今回は使う予定がないが。

・一揆の方はドライアドとの戦闘。
　とりあえず連れながら彼の攻撃力が恐ろしく見えた。
　思った以上に圧勝。
　多分自分達が強くなっただけなのだろうと纏めておく。

・次は男女ペアがお相手らしい。
　おじさんと露出狂が相手だとか言ってたがなんだ、その組み合わせ。
　具体的に種族を言ってもらいたい。

・此処のドライアドは種にもなれるらしい。
　一瞬逃げられたかと危惧したが大丈夫だったらしい。
　…まぁ、鉢植えを持ち運ぶことになったがそこは妥協しておこう。

先程のタブレットをぽちぽちしている。後半は完全に独り言のようだ。

少し近づいて来たかもしれない！

本当に宗教性とは無縁の世界の感覚だった。

思い掛けないお返しに少し戸惑いつつ、無碍に断ることも出来ず少し悩んでいたが、

商売人として微妙なプライドがあるのだろう。
取り敢えずペットボトル6本とドロップ缶を差し出した。もしも使いやすければ今後も買ってみてもいいだろう。