シエラさんと別れたあとのサニーは精細さが欠けていた。

まず、重い大刀では敵を倒せないと諦め、うつぼに次の武器を作製してもらう。

と言って勝手に作ったのが、銃刀「ガンスラッシュ」。
短刀と銃を組み合わせたような形状で、刀より重く、銃より命中率が低く、中途半端な武器である。
銃は３日で農民を兵士に変化させると言われていたが、刀と銃をうまく組み合わせて戦う必要があるこの武器をサニーは
使いこなすことはできなかった。

城内の兵舎へ強行偵察をした際のことである。
瀬ノ守 勇凜さんと田代久延彦さんの援助をしてもらい、城内の状況観察を行っているとき、６体の敵に出会う。
この時、遠距離も狙える銃であることがアダとなる。
作戦通り、前衛のポーンを３人で倒したあと、命中率に不安をもっているサニーは当たり易い相手ばかり銃で狙う。
いつもであれば、近くの敵を集中的に・・・とできたのであるが、銃に頼り散弾した結果、各個撃破することができず、逆に追い詰められる。

全力を出し切れば勝てる勝負だったのに、サニーの銃の命中精度と判断の悪さがそのせいで敗北撤退となってしまった。
二人はサニーのことを責めなかったが、明らかに全力を出し切れなかった自分のせいだと分かる。

結局ブラックサニーの力を借りないとまともに戦えないのであった。武器を変え、戦い方を変えたというのに。

頭に中に声が響く。

分かっている・・・自分の実力では出てくる敵も倒せていない。

さっき通り過ぎた旅人が話をしている。
「あの大悪党シエラが捕まったらしいぞ。賞金首はどんどん捕まっているらしいな。」

勝手ながら、
瀬ノ守 勇凜さん
田代久延彦さん
シェヘラザードさん
の名前を借りました。ありがとうございます。

礼儀正しく「いただきます」と言われれば、笑顔でどうぞと頷き、２人を見ている。
サニーからの絶賛を受けると

そう謙遜して見せたが、その笑顔はとても嬉しそうで、どこか誇らしげ？

金髪の少女と銀髪の少女そこには二人が並び立っていた

もやしやナスが暴れまくっていたのを面白いというなら話は変わるか……と小声で呟きながら

すこしにやけて嬉しそうに笑う姿は歳相応の少女だった

どこかでお尋ね者情報でも見てしまったらしい。
疑うような、敵視するような視線と気配が段々隠せなくなってくる。

人の気配なのに角が生えてるし…ロッシの中では人外判定になったようだ。

過去を知る由もないので割と表現が直球気味だ。

プルプル震えながら右手（と思しき部分）を挙げて、気さくに語りかけた。

感心したような顔でうんうんと頷くスライム。

すげぇ満面の笑顔でお辞儀した。

やさしい笑顔の女性であったが、刀を構えると目の色が変わる