あの・・バカ。

あの身体ではそう遠くへはいけまい。探すか？

すまない・・。
ロリカはここに残っていてくれ。すれ違いになったらややこしいからね。

了解でありまっす。

で、このバカは死にかけの身体で女に会いに行って倒れたと・・

・・・マキリさん。大丈夫なのですか？

大丈夫・・ではないねぇ。
死んでこそいないが意識が無いって事は本人の手に負えなくなってきてるってこと。
次目を覚ました時、正気を保てているか正直わからない。

あまり、時間は残されていないね。

えっと・・取り込んでしまう魔力にマキリさんの肉体が追いつかないからダメなんですよね？
取り込んでしまう量に制限をかけるか、耐えうる肉体を用意するか・・なんでしょうけども。

その異常体質の方は私らの手に負えるものではないからね。
ある程度耐えうる肉体なら手が無いことはないけど。ある程度では・・ね。

ぬこ、助けたい気持ちはわかるが本来の任務も忘れるな？

わかっているよ・・。でも手が届く限りは助けたいんだ。

わかっているのならば、これ以上は言うまい。

本当にここなんだろうな？

はい、お兄様の魔力はこの部屋からです。

らすぬこさんの育ての親……
その方のお話って聞かせてもらったことはありませんでしたよね。

らすぬこさんもその方のお仕事のことはあまり知らなかったということですし、外出しがちのお仕事だったのでしょうか。

あ、らすぬこさんは「村に戻った後に孤児院の仕事を引き継いだ……」と言っていましたよね。
もしかして、らすぬこさんの育ての親も、孤児院で働いてらっしゃった、とか……？

故郷の村の近くにあった街にも孤児院はありましたが、孤児院の先生や神父さんはとても大変そうでした。
大変なだけでなく、子供の笑顔に触れられる、やりがいもある仕事だとおっしゃっていましたけれど。
らすぬこさんは子供に好かれそうだなと思いますし、子供の相手をするのが得意そうなので、孤児院に戻った時は、子供達に構われて大変そうですね、ふふ。

私の存在が両親を癒せていたのでしたらうれしいな。
いずれ再会することがあったら、お酒でも飲みながら、そのことを聞いてみるのもいいかもしれませんね。
「私で癒やされてた？」って。
そんなことを言ったら驚かせてしまいそうですが、驚いた両親の顔を見るのもよいかな、なんて。

……さんどめの正直、ッたッケ。

こんどこそ、かつど。

さって、それじゃーいってみようか！

…向かってくるなら対処させていただきます！

キミ、いいね。僕の下で働かない？

はっ…　はっ　アッ？

なン、だ…モォおしめぇが？
　

よーっし！

とりあえず何とかなりましたね。

早く治療したほうがいいど。

んだば、次さあべ。

さて、それじゃ進もうかね

この先へ、参りましょう

お？

……ァンだ、コレ？

なんかみっけた！

これ、使えるものでしょうか

ンだば、サッとご相手してけれサ！

お手柔らかに願うよ。

よ、よろしくお願いします

身ぐるみを剥ぐのじゃ！！

さぁって、まー色々練習、ってとこかね。よろしくナー

……始めるわ