『死亡花嫁』
遂に玉座の間についた、道士・天仁率いる死者の軍勢。
皇帝らしき人物は、彼らを見下ろしていた。
死者の怨念よりも邪悪な気を放っているのがよく分かる。
しかし、そこに居たのは良く知られた、老いた男ではなかった。
長い髪を結って着飾った、若い女だった。
大陸でいちばん美しいとまで言われた、天仁の妻・鈴々の姿であった。
しかし、彼女は動く死体となって、道士の傍にいる。
明らかに鈴々のように見える、しかし邪悪な者が口を開く。
「くふふふ、驚いたかね…私は財力、権力…そして、究極の美を手に入れたのだ…」
「まさか…皇帝！？」
「秘術を使って魂を移し替えたのだよ。あの肉体も老いて、醜くなった。
だから、こうして…新たな拠り所として貴様の妻を選んだのだ。
しかし、それだけではあまりに可哀想で…そっくりな人形を作って
死体を装って送り返してやった。まさか、それに同じく魂を移すとは…」
「そんな、それじゃあ…私は…」
鈴々は驚いた様子で天仁、そして皇帝の方を見た。
「ただの人形…」
「この身体を剣で斬れば、私の魂の死だけでなく、貴様の妻も肉体の死を迎える。
出来るかな…？」
皇帝が手を伸ばすと、泥人形が地面から次々と湧き出る。
それは先程までいた人数よりも、何倍もの数だった。

そして

あ、テンションが上がっている。メーメーソングにテンションが上がっています。
真似しようと頑張ってますので、しばらくお待ち下さい。


それと、短くなっちゃったウール、けれど、彼の視線はじーっと、まっすぐ注がれます。

きょろきょろ、短くしちゃったその切断部分はどこへいったのだろうと、探しています。
きっと、モフモフしたいんだと思います。堪能したいんだと思います。

瞳が完全に、そう言っています。

そう叫ぶとプララは逃げ出した

逃げるように遠ざかっていくジーヴに対し、「仕方が無いわ、ね」と小さくこぼす。
諦めるのか、と思いきや、
次の瞬間、一切の理屈を無視して、この魔女はジーヴの眼前に移動していた。

魔女に常識は通じなかった。