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探索52日目 基本行動の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 |
Diary |
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――終わりは唐突だった。 前触れもなく集められ、そして終わりを告げられた。 抗議の声を上げる間も無く、私達全員は突如発生した大きな波に流された。 流されて、流されて―― ずっとずっと、流されて―― 途中、誰かが器用な泳ぎを見せながらもやっぱり流されて―― どれくらい流されたか分からないくらい流された後、やっと陸地にたどり着いた。 陸地にたどり着いた私達しばらく休んだり、元気な人は海で遊んだり、疲れた取れた私達も一緒になって遊んだり―― 楽しい時間はあっという間に過ぎていった…… 日も暮れて、空には星が輝く夜。 私はいつもの黒いローブに着替え、浜辺を歩いていた。 遠くでは賑やかな声がわずかに聞こえる。 緩やかな夜の風に触れながら海岸を歩く。 肌に触れる風が少し、淡い。 私はいつか感じた喪失感を再びその身に感じていた。 そう、あの時――私が私の世界から消える時に感じたものと同じだった。 肌に感じる風の感覚が段々と薄くなっていく。 もう間も無く、私は消えてしまう――そう、あの時のように。 身体の中が空白になっていくのを感じる。 私は自分の身体をぎゅっと抱きしめる。 今はあの時とは違う――……何もかも分からないまま消えるのは嫌…… 視界が暗くなっていく。 どんなに念じても、願っても、それを止める事はできなかった。 〜・〜・〜・〜・ そう、これで何もかも終わり。 そういえば、一度死んだはずの私は何の為にあの島で生きることとなったのだろう。 榊という名前の男性はただ集めただけに過ぎない。 彼には集める事はできても死者を蘇生させる事はできなかっただろう、と何となく感じた。 それならば、私は何故生きてあの島にいたのだろうか。 結局、何も分からないまま全てが終わったのだ。 「……ここは……私は消えたはずでは……?」 いつしか口にした言葉を呟きながら周りを見渡す。 見た感じ普通の部屋に見える。 置かれている小物やインテリアはやや見慣れないものの、特別変わった感じはしない。 自分の身体を見る。 消える前の――海の夜風を身に受けていた時のいつもの黒いローブ姿だった。 前回と違い、身体に違和感を感じる事もない。 違和感を感じるのはむしろ自分の頭――正しくは記憶や知識。 島にいた時には失われていたはずのものを今なら思い出せる。逆にどうして忘れていたのか分からない。 一方、島で学んだ事も憶えている。 一体なぜ……? しばらく悩んでいると突然閉められていたドアが開いた。 思わず身構える私の前に知らない男の人が入ってきた。 その人は私の様子を見ると、どこか安心したような顔で口を開いた。 「よかった、気が付いたんだね」 「あの……あなたは……?そしてここは一体……」 「そうだね……答える前に一つ確認しないといけない事がある」 「……何でしょう?」 「ここは君の世界とは異なる世界だ。僕は君に敵意を持っているわけでもないし、すぐに君を元の世界に帰す事もできる」 「………」 「ただし、君を元の世界に帰すには二つの条件のどちらかを飲んでもらう必要がある」 「……その条件とは?」 「一つは君があの島で目覚めてから今までの記憶を手放す事。 もう一つは僕と契約し、様々な事――君も知りたくないものも含めて知識を得た上で戻る事」 「………」 究極の二択。全てを忘れるか。リスクを得て一番欲したものを手に入れるか。 しかし、その選択に迷う余地はない。 「えっと、契約……って変な事をするわけではないですよね……?」 その二択なら私は忘れない事を選ぶ。 長いようで短い、あの島の日々を捨てる事なんてできない。 たとえ、この選択によって私が苦しんだとしても。 「あはは、そんな変な事はしないよ。それじゃあ後者を選ぶんだね」 「……はい」 私はしっかりとした声で答えた。 それから始まった彼の話は文字通り驚愕に値するものばかりだった。 世界は神によって創造される、というのではない。 私の世界は私達と同じようにどこかの世界――いや、この世界に生きる人によって創られたのだ。 ただ、世界を創るための装置はこの世界のものではないらしく、『神の遺物』と呼んでもいいかもしれない、もしかするとこの世界も創られたものかもしれないね、と彼は言う。 『契約』は『神の遺物』によって創られた世界間の制約的な都合によるものらしい。 細かい話を聞いてみたものの、前提とする概念をきちんと理解していないため、よく分からなかった。 一方、『契約』の一つとして『神の遺物』に関る話は私の世界の中では話すことができないよう、枷を付けられた。 これについては特に不満はない。逆にぽろっと漏らしてしまって混乱を招かないだけいいかもしれない。島での出来事を話すのはいいらしいし。 しばらく話をした後、彼は立ち上がり部屋の出口に向かいながらこう言った。 「さて、ちょっと紹介したい人がいるから付いてきて」 「………?」 一体誰だろう?と思いながら彼の後を付いていく。 部屋を出ると、思ったより狭い廊下が伸びる。 階段を降りた所の部屋の前で立ち止まる。 「……彼女が起きたので連れてきました。今大丈夫ですか?」 扉をノックしながら尋ねる彼に対して、扉の向こうから「はい、どうぞ」という声がする。 それを聞いた彼は扉を開く。 部屋の中には女性が一人。初めて会うはずなのにどこか身近な感じを受ける。 「カティル、彼女は君の世界の創造者――つまり、神様だ」 「初めまして……いえ、おかえりなさい」 彼に紹介された女性は安堵を交えた微笑を見せる。 そして手を差し出し、私を優しく抱きしめる。 その時、私は違和感の正体を知る事ができた。 精神の交錯――主への帰還。 彼女は、いえ……私は彼女の一部だという事。 『カティル=ラチェス』は彼女の末端として生み出されたものなのだろうか。 私は……私は…… 「あなたは……」 その真実にショックを受けそれでも何とか出した私の声は、弱々しく震えていた。 「私は私。貴方は私があの二人に与えた私の一部を濃く受け継いでいるだけ」 彼女は震える私を優しく撫でる。 「貴方は貴方。確かに貴方は私の一部を持っているけれど、貴方はあの二人から生まれたカティル=ラチェスよ。 貴方は決して分身でも人形でもない。貴方自身よ」 その言葉を聞いた私は、彼女の胸の中で頷きながら少し泣いた。 〜・〜・〜・ その後、元の世界に帰るまでの数日間、私は二人と生活を共にした。 その中で色々な話をした。 私が自分の世界で消えてから島で目覚めるまでの話。 私の島での生活の話。 二人の話。 その他とりとめのない話。 最初は少しギクシャクしていたものの、今ではすっかり仲良く過ごしている。 共有する部分があるとどことなく気持ちが合うのかもしれない。 それはそうと、こうして過ごしていると神様というのに違和感がある。こればかりは慣れるしかないかなぁ…… そして数日後――元の世界に戻る日。 私は自分の世界を作り出している『神の遺物』の前に立っていた。 ここ数日を共に過ごした二人も一緒にいる。 「元気でね。私は外から見守っているわ」 「ええ、あなたを心配させるような事にならないように頑張るわ」 私の世界の神様を担う彼女の言葉に私は笑顔で答える。 「結果的に良い方向に落ち着いたとはいえ、君には色々苦労をかけてしまったね。 せめて帰ったらゆっくりするといい」 「ふふっ、しばらくはそうさせてもらいます。といっても、何かあれば呼ばれるんでしょ?」 かつて消失しかけた私を拾い、救ってくれた彼の言葉に私は少し悪戯っぽい口調で答える。 「まあ、その時は彼女と相談する事にするよ」 彼はそう言いながらも「ま、多分遠くない内にそうなるかもね」と軽口を叩く。 隣で苦笑していた彼女は少し間をとった後、気を取り直して『神の遺物』の前に立つ。 「さて、そろそろね……準備はいいかしら?」 「ええ……二人とも、ありがとう」 「ふふっ、いえいえ」「何、気にする事じゃないさ」 満面の笑みでお礼を言う私に二人は笑顔で答える。 「それでは――」 私は目を閉じ、転送の儀式の完了を待つ―― 身体が軽くなり、薄くなり、そして凝縮する―― 〜・〜・〜・ 「――ここは……?」 空気の変わるのを肌に感じた私は目を開き、辺りを見回す。 青く多い茂る森と親しみのある建物。 ここは『学び舎』の裏庭。 私は再びここに帰ってきたのだ。 もう帰ってこれないと思っていた事もあり、思わず目頭が熱くなる。 その時―― 「あ、いたいた!みんなこっちだよー!!」 聞き覚えのある声に顔を向けると、見覚えのある子がいた。 私の大切な家族の一人だ。 そして、呼びかけに応える様に見知った人が集まってくる。 ――ああ、私は帰ってきたんだ。 この時、心からそう思うことができた。 私は皆の元に駆け出し、精一杯の元気な声で―― 「みんなっ、ただいまっ!」 〜この話はこれで終わり。でもこれからの未来は終わらない!〜
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Message |
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かなた(197)からのメッセージ: かなた「あっという間に終わっちゃいましたね…」
かなた「なんだか、こう、煮え切らない感じでもどかしいんですけど」
かなた「一応大団円、っていうところでしょうか?」
かなた「あんまりたくさん話せませんでしたけど、楽しかったですっ。
かなた「それでは、そのときまでお元気でっ!」
霊帝ソウマ(212)からのメッセージ:
ユーナ(やっほ〜、なんだかぜんぶながれちゃったみたいだね〜)
ユーナ(とと、そうそう。せっかく外にでられたんだし、雲の上みせる約束ッ、してたよね?それをはたしにきたんだよッ♪)
霊帝ソウマ「ユーナ(それじゃ、いっくよ〜?…それ〜!)」
後ろからひょいと抱えるように抱きつく。と、そのまま一気に高度まで視界が上がっていく
気がつくと足元には一面白い雲が、上には澄んだ空が広がっていた
ユーナ(どう?どう?すごいでしょ!これが雲の上なんだよッ♪)
ユーナ(とと、そろそろおりなきゃだね)
ユーナ(それじゃッ、わたしたちはそろそろいくよ〜。まったね〜♪)
そのまま波に流されていく…
『PL:強制ロールとなってしまったこと、深くお詫び申し上げます』
残光の幻槍ソク(518)からのメッセージ:
残光の幻槍ソク「もう笑うしかなかったな、ありゃ」
残光の幻槍ソク「ふーん、そういう仕組みだったのか。でもまぁロープ以外の姿も中々……」
結局会話は陸につくまで続いたとか続いてないとか……
突撃行商人ミーシャ(1063)からのメッセージ:
突撃行商人ミーシャ「あの時は、魔法の基礎を教えていただいて、ありがとうございました。」
突撃行商人ミーシャ「脱出用の船があるので、のってください。」
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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突撃メッセ委員会 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
マイペース |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
出遅れ根性は永久に不滅です。 |
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La neige de chariot |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
水霊同盟R |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
妖狐堂&『モフモフ桃源泉-きつねの湯-』 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
NANDEMO許可! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
レンタル宣言 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
文章が好き! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
Main |
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技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。 スラスト に技回数を 8 振り分けました! グリームビート に技回数を 11 振り分けました! マジックミサイル に技回数を 12 振り分けました! ボロウライフ に技回数を 10 振り分けました!
実はコーヒー牛乳 を食べました。
武具に 拾われし者の御心 を装備!
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訓練により 満身創痍 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 26 ) 訓練により 満身創痍 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 27 ) 訓練により 満身創痍 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 28 ) 訓練により 満身創痍 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 29 ) 訓練により 魔導流術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 26 ) 訓練により 魔導流術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 27 ) 訓練により 魔導流術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 28 ) 訓練により 魔導流術 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 29 )
技 イェリィリパルス を修得しました!
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
「・・・・・・というわけでこの話はこれで終わりだッ!!
次作は9月中に公開予定だそうだから この場所はそれまでは残しておいてやる、ありがたく思うんだなッ! 宣言画面もすみかも普通に使える状態だ。
次作の情報はトップページにぼちぼち現れるらしい。 どうせ奴の気まぐれで頻度はアテにならねぇがな。
・・・さて、伝えることは伝えた。お前の夢の中にでも戻るとしよう。 ハハハッ!!しばらくは良い夢ばかりだなァおいぃッ!!」
「いやぁ実に長かったなぁ諸君。予定より1.5倍も長くなってしまった。 とりあえずお疲れ様といったところか。
そして長丁場へのお付き合い、とてもとても感謝している。 次の世界はこれほど長くならぬようにするつもりだが、 どうせ奴の気まぐれだ、アテにはならないかもしれんな。」
「そんなわけで次作も時間あったら参加しちゃえばいいと思うよーっ!! 時間あったらだからねー?そこおねーさんとの約束だぁっ!!
最後まで参加してくれてほんとありがとぉーっ!!」
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Data (第77回 第79回) |
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ENo.1529 カティル=ラチェス |
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* 単独行動中 * |
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[PL] kin |
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