協会の審査を終えて。 「うーん、勢いで探索者になっちゃったけど、これからどうしよっかなー。」 それでいいのかと言うツッコミが入りそうな気もするが。 「まぁ、ちょっとスケールの大きい旅行って気分でいいかなっ。」 「よーっし、海を全力で楽しむぞー！」 彼女の本来住んでいる場所には近くに海はない為、 辺り一面どころか水中、果ては海底まで楽しめるこの環境はなかなか新鮮らしく、 テンションが上がりっぱなしのようである。 「・・・あ、でも。1人で行くのはちょっと大変だよねー。」 「一緒に行ってくれる人を探したほうがいいかなー？」 こうして仲間を探した結果、彼女は一緒に探索を進める2人と出会うのであった。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。