X日 不思議な生き物といきなり戦わされてびっくりしたけど、どうやら俺は親切な人に仕事をもらえたみたいだ。 しかし、何をすればいいんだろう。 そのうちなんとかなるかな。 とにかく記念すべき日だ！ 今後は今日を基準に、日数を数えていこう。 X＋1日 やることもないので、大きな水泡に包まれたまま水中を移動している。 この世界は本当に海ばかりらしい。 俺は水を作れるからいいけど、そうでない人は大変だと思う。 真水が手に入らなかったら、俺もあっという間に死んでしまっていたかもしれない。 水神に産んでくれた親に感謝だ。 X＋4日 水を精製しては飲むだけの日々。暇だ。 あれから随分経つけど、体調は相変わらず良い感じだ。 でもさすがに腹が減ってきた。 葉鬼もシラ君も全然探しに来てくれる気配無し。 俺はこのまま飢えて死んでしまうんだろうか… X＋7日 遠くに生き物の姿が見えた！ 手を振ってみたけど、気づいてもらえなかったみたいだ。 気のせいじゃなければ猫みたいだったけど… 海に猫って、やっぱり見間違いだろうか。 X＋8日 海に豚と書いて何と読むんだったか、昨日から考えているけど思い出せない。 X＋9日 （何かを書きかけてやめた跡がある） X＋10日 ←数え間違い！9日　いつズレた？ 昨日は大変なことが起こった！ 久々に食事をとれたし、何より俺以外の誰かと会話できた！ 最初に遭遇したときはもう死ぬかと思ったけど、彼はとてもいい人だった。 整理雄（？）というらしい。 　→どんな字を書くのか今度聞こう 旅の道連れが出来たと思っていいんだろうか。嬉しい。 X＋12日 それなりに長い神生の中で、初めて釣られた。 　詳細後日（慌てて殴り書いたような筆跡）

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。