「オークにも　選ぶ権利は　あるんだよ」 そう思ったかどうかは定かでは無いが、試験と称し襲い掛かってきたオークは、その勢いのまま勝手に酸欠でギブアップしていった。 えぇ……そんなんだから最近のオークはエルフに襲われる側になるんだよ。 ともあれ、例の謎試験も終わった今、私の輝かしき探索者を邪魔するものは最早何も無い。 同じく同行者を探していた美少女二人と短期PTを組む事が出来たのは幸いであった。 これだけの美少女が一同に会す事はテリメイン広しと言えども稀な事であろう。 ……よって！私はここにテリメイン美少女同盟の結成を宣言する！！！！！ 勿論私も美少女だ、当然ッスよねぇ？ん？んんー？？？？んんんんんー！！！！？？？？？ そしてこれを読んでいる君も美少女だ！皆でテリメイン美少女同盟に入ろう！ 嘘だよ。 そんな事をしている時間はないよ。 私は真面目にPTを組んで、財宝を見つけて、そして借金を返さなくてはならないんだ。 遊んでいる暇は無いんだ……。 次回「もう君も夢から目を覚まして、現実と向き合う時なんだ」

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。