ここ数日の間、日記を書くのさぼっちゃってた。いけないいけない。

戦いに向いてるとは思えない格好をした金髪・朱い瞳の人に、探し人を頼まれた。
一揆に参加してるわたしたちを頼りにしてると言っていたから、あの人は新王側ではないのかな？
探しているっていう二人には、まだ出会ってない。
広い攻城先のどこかに居るのだとしたら、見つけるのは、とても大変な気がするけれど。
もしかしたら、既に二人を見つけた人がいるかもしれないし。
頭の片隅に置いておく程度、でいいよね。

二人のうち片方が「お坊ちゃん」ってことは、きっと育ちのいい人で、
そんな人物が美人と居るってことは、何か訳アリだったりして…？
…ちょっとドキドキするような理由だったら、もしその二人を見つけたとしても、あの人には教えたくない…かも。

なんだか珍しくはしゃいでいる琥珀色の少女の傍らで、白兎がやれやれという感じで首を横に振る。

そして仰々しく、あるいはわざとらしく、小さく溜息なんてついて見せた。

年相応っぽさがまったく見えない、普段の契約主の姿も困りものだけど、
今のように、お姉さんぶって横から見ると空回りしている風なのも困りもののようだ。

そんな従者の心配をよそに、こっちはこっちで女の子同士の会話に花を咲かせている。

メグは「興味津々」といったかんじで、瞳を輝かせています。

一歩、二歩。後方へと下がる。