さてさて、山岳には如何様な化物が住まうものか。

それこそが高次元に住む存在さ。
次元はより高位の次元に支配される。そこにはまた別の宇宙がある。
可能性は無限大に広がっているんだよ

全てに適応するのは難しい。
自分に出来る範囲で変えていけばいいんだよ。自分自身を見失わないように、ね

ある程度の感情のコントロールは、シスター時代に自然と身に付きました。表情や声に
本心を表さず、お話している内容に適した表現をするのです。

パーティーを組むということは、己を制し、他者の力を最大限に引きだすことだと
思っていました。けれど、それでは私という1人の力が欠けている訳ですから、正しく
ないのかもしれません。

知識は勿論大事ですが、経験の積み重ねで得られる実感の方が尊く本物であると私は
思います。リオンさんや私のこれまでの足跡はは、全て宝物だと思います。

知識と経験が重なった時、初めて自分の言葉でお話しできるような気がします。
分かり易い話し方かどうかは、今は自分では分かりません…。

…シスターさん、何か事情がおありのようですね。私は、自分の分を弁えています。
軽々しくお力になりたい！とは言えません。未熟です。

リオンさんがいつかお話できる時がきたら、聞かせてください…。

ふふ。リオンはすでに、多くの者へ幸いを振りまいておるぞよ？
相手を笑顔にさせることが出来れば、それ自体が寿ぎじゃ。
言葉、表情、共有する時間、語る夢。それらはすべて、共にする者達の心に残ってゆくものよ。

死を匂わせる少女とは思うておったが、あの者の業は随分と深いものであったようじゃの。
そなたも、とんでもない相手を主にしたものじゃが……。

……逃げることは悪ではないぞ。此の世において強者とは、己より強い者とは戦わぬ者のことよ。

呵々！ 違いが分かりはじめた程度では、まだまだじゃな。
絶品の酒も、場が悪ければ毒水に劣る。酒に呑まれるのではなく、酒を呑みこなすのが大切ぞ。
まだまだ早いわ、可愛らしい仔狼め。

くく。ちゃんと伝えてくれるかどうか怖いならば、長生きしてその目で確認することじゃな？
先に死んでしもうては、後語りに文句など云えぬのじゃから。

よかろう。では儂の半生をそなたに語って聞かせるとしようか。
儂の恰好よい部分だけを都合よく抜粋した物語を。さぁて、どうねつ造しようかのう。

しかし、先に墓碑を立てて成仏させてやると云うたが、儂は仏になど成りたくないぞえ！？
だいたい儂は妖怪じゃからな、核たるものを世から消し去らねば先に逝くことは適わぬ。

……そうじゃな。頑張ってくれるならば、ひとつ覚えておいてくれるが良い。
儂が正気を喪った姿とは、正確には呪具たる"鼓"の姿のこと。道具は思考せぬ。ただ使われるだけ。
もしその音が狂うておったならな。——燃やせ。灰すら残さず燃やし尽くしてくりゃれ。

大事な者を預かるならばこそ、己を律せねばならぬことはある。
故に畏れず全てを伝えよとは、儂にもなかなか云えぬのう。
ただ、先に伝えねばならぬことを引き伸ばしにすれば、辛さも傷も深く取り返しがつかぬかも知れん。

…………、ああ。
任されよう。その時はあの娘の行く末、儂が責任を持って見届けようぞ。

呵々。儂が知る限り、長寿なのは一匹だけよ。同じ妖狐でな、儂よりずっと長生きじゃ。
もう一人は、実のとこと長くて８歳といったところかのう。ふふ、身体は大人なのにのう。

普通の獣人でもな、相応の魔力を有しておったり、強い恨みを抱かせれば相応の道具になり得る。
例えばリオン、そなたもじゃ。そなたから感じられる霊力も、ある者にとっては羨望の力よ。
……防ぐ手段？ すでに気づいておるのではないか、それも結局、同じ方法で生み出せるということを。

聴こえてしもうたか。
尾を裂いて生まれた狐と書いて、尾裂狐と読む。つまり、儂の喪った妖尾が変化した狐のことじゃ。
そなたも戦場で見た覚えがあろう。白い妖精狐の"綴"や、灰色の蝶翼狐"奏"のことじゃよ。
どちらも、ホケン・ジョーを名乗る者がエンブリオに封じて使うておった。

……そうか。ぬしもあの組織の生まれじゃったのじゃな。
生粋の獣人ではないとは、その森羅の霊力……いや、植物類の精霊力の話じゃの？
狼は木気に相性良いとはいえ、そなたの力は別種の何かを埋め込まれているように感じておった。

じゃが、の？
別に誰かの為に生きることに、生粋の獣人であるかないかは関係ないのではないか。
愛する者、信じている者、大切な誰かの為に命を投げ出せる。人であれ動物であれ、誰にでも出来る。
そして、それはとても尊い行為であると、儂は思う。

む、何を得意がっておるか。
前にも云うたであろ。儂には幾人もの主がいて、少なくとも２人はまだ生きておる、と。
いまさらの話ではないか。初代にしても、即身成仏という意味ではまだ生きておるのじゃし。

はは、頭を撫でられるのは嫌いではないか。
ならば撫でてやろう。いずれ撫でさせてくれなくなるとしても、ずっと撫でてやるともさ。
成狼となっても、老狼になっても。ずっと、な。

呱々。——些細なことであろうとも、誰かの為に祈ってあげられる心が大切じゃ。
幸せになるのは、本当はとても難しいことなのだから。

ああ、止めてみな

オレは今からお前の大事なものを壊すし、ソレを邪魔するものも潰す

もし、それをお前がとめれるというなら……

お前がオレに関わらなければ傷つくこともなく
オレに関わらなければ失うこともなかった

そう悔やむんだな　偽善者が

えー…なんかこっちに着いて行きたそうだったし、
そうしないと、あんな山奥（※星屑の山）で
ずっとひとりぼっちだもの。
それは、寂しいよ、きっと。

なんでもかんでも拾って来るんじゃありませんー。
だいたい、悪さして封印されてた可能性も否定できないぞ？

こーら、そうやって想像でお話しちゃダメよー？

む…むぅ。。。

…幻魔。精霊が堕ちたりして限りなく自由になったり、
物が自然の力を帯びて自由気ままに動き回ったり、
力を力のまま体現する、或る意味純粋で危険な種族だよ。
本当に邪悪かどうかは…確かにケースバイケースなんだけど、さ。

わぁ…なんだかもう凄くオトナなんだねぇ、リオン君。
ふふ、今度色んな所に連れてって貰っちゃおうかな♪

さて、さっさと合成してしまうとするかの！

この戦いの先に、あの組織に鉄槌を与えるモノになるというのなら、私は、勝たなくちゃいけない。
……私の事を頼ってくれるあの子たちの為にも

ふむ。……話し合いで解決すればいいものを。
仕方ないのう。——ほれ、掛かってくるがよい

……大丈夫。必ず勝って君のためのネクターを手に入れてあげる。

だから頑張って勝とうね、ジュリ。

やれたね……　うん。　調子が良いなっ
次の戦いでも同じようにやらなくてはな。

ふふーん。
どうじゃ、儂らは強かろう？

おつかれさまっ。
凄いねジュリ！随分強くなっててびっくりしたよ。

ふぅ……　彼らの犠牲は無駄にはしないわっ……　
私は……先に行くわ……

彼らの遺志は私が……

うむ、異存は無い。——往こう、先へ。

ふふふっ　いいモノ見つけちゃったかしら？

おお、見てくれ。何やら妙なモノを拾ったぞよ！

…ん、加工すれば使えそうだ。

この戦いの先に、あの組織に鉄槌を与えるモノになるというのなら、私は、勝たなくちゃいけない。
……私の事を頼ってくれるあの子たちの為にも

これは可愛らしい。——手合せの程、よろしく頼むぞよ。

練習試合よろしくお願いします！

よろしくお願いしますね

さて。始めましょうか。

・・・仕方がありませんね

せいぜい盾になっていただきます