冗談か、はたまた本気か。
ただ言えることは、他者の温もりを求めていること、それは確かだった。

○ちなの過去話関係

ちょっとだけ冷や汗

○妖精の森の話

○いーちゃんのこと

指から届く安易の手に巻き付き甘噛みしてくる。歯はないようで痛みはない。
それどころかじんわりとマッサージされているような心地よさが伝わってくる


○宗主の話

○髪の毛の奥の話

薬品も混じっていない普通のレーズンクッキーのようだ。

操っている蔓の中に何本か触手が混じっているようなする。そう、肌の色と違って赤みを帯びた・・・
※つぶきゃら。参照


○べーちゃんの話

訥々と感情のない声で生まれたときから尻尾が九本あり重たくてバランスが取りにくく、良く転んで怪我をして泣いてたことを話してくれました


○酒席での話

どこぞのカレーの妖精さんとか！

尻尾からびびびっと来る感触に手が滑る度何度も何度も一生懸命耐えているような表情をする。
決して落ちてしまわないようにと・・・ツヅミさんの手の感触で頭をいっぱいにしながら

最初から樹里が死の影を背負っていたように見えたという言葉に反論しようと口を開くが、そのまま深い溜息をついて首を軽く横に振る。

ツヅミの問いに獲物を捕らえられぬもどかしさにふぅっと毛を逆立てた狼尾を振りながら答える。

くすくすと笑い。幾分真面目な顔になると首を小さく傾げて考えながら言葉を紡ぐ。

ツヅミの言葉に深く頷く。

だから可能性はゼロじゃないんだけど、と薄く微笑む。

ツヅミの紫紺の瞳を暫く見つめ返した後、ふいと遠くの空に視線を移した。

気づいてからは極めて自然な手つきになった。

涼やかな笑みを浮かべ軽く流した

ツヅミの顔を見て口答えはするものの、その表情は相変わらず困惑に塗れている。

熱い吐息を漏らし、口角を釣り上げた表情を見ながら、合わせるようにクスクスと小さく笑う。

その表情は何とも言い表せぬ神妙なものへと変わる。

顎筋を撫でられくすぐったそうな表情を見せながら、彼女の髪を梳かすように撫でる。

腕に甘噛みされると、柔らかな表情で見つめる。
尻尾の動きにも気付いたらしく、今まで以上に楽しそうな声で笑ってみせた。
そして彼女が今まで以上に慌てふためけば、こちらは落ち着いたのか…手を下ろし、彼女を見つめる。

枕が顔面に直撃し、情けない声が上がる。
どうもこの反応を見るに、全てを理解しているわけではないのかもしれない。

笑みを浮かべながら、ポンポンと軽く頭を叩く。

仕方ねー奴だな、と楽しそうに言いながら抱き寄せる力を強める。

別段、陸人に対し特別な感情があるわけではなさそうだ。
ただ、それでも一度は顔を見せようと思う気持ちはどこから湧き上がっているものなのか。

今を真剣に生きている者は、未来のことなど考えない。
口に出したことはないが、これは彼自身の座右の銘のようなものだ。
行き当たりばったりと言ってしまえばそれまでかもしれないが…。
下手に未来を考えてもその通りになるとは限らない、ということを経験上知っているから。

叶わぬ理想は、困難な現在にさえ劣る。
この考え方の関係上、シオン達とはどうしても相容れない部分が多い。
この地に来る前も…そして、今もまた。

去り際に彼女の唇に軽いキスをし、あれこれ考えながらその場を立ち去った。