「照れてる露さんってやっぱり可愛いのですよ？

でも、お嫁さんって大変だったりするのです、
相手のコトを支えてあげるっていうお嫁さんにとって大事な役目があるですよ」

「そういえばお嫁さんってお料理が得意なほうがよかったりするのです、昔だれかに『胃袋を掴んだら勝ちなのよ！』って教わったような気がするですけど・・・うーん？」

「聞いてくれるのですか？　・・・話してもいいのです？？　ありがとうなのですよ。」

「・・・だれかに話すことで何かに気づくかも知れない。ですかぁ。」

「ボクの故郷の村はとある辺境付近の山奥にある自然に囲まれた村だったです。」

「ボクは故郷の村でお母さんとお父さんとお兄ちゃんと4人家族だったですけど、お兄ちゃんはボクの5歳年上でボクより全然早く冒険者をやってたですけど、冒険先の事故で帰らぬ人になって、ボクが普段つけてるマント（件の外套）が形見の品になっちゃったです・・・」

「それからはお母さんとお父さんと３人で村の皆と生活をしてたのですけど、・・・ボクの村は辺境で外部からほとんどヒトも来ないはずなんだけど、誰かが病気を持ち込んだとは今にしてみても考えにくいのですよ。

そういえば一時期、村にお母さんとお父さんと昔からの知り合いな魔族のヒトが住んでたことがあった気がするですけど、・・・・そういえばボクって生まれは自分の村じゃない別の場所だってお父さんに教えてもらったことがあるけど、詳しいコトは聞かされないままだったのです。」

——構えろ

——そんじゃ、おッぱじめようぜ？

はぁ、はぁ……はは、はっ。
この程度じゃまだ負けてやれねーなっ！

留まる理由もあるまい。進むぞ

周囲の安全を確認っ、後方からの追撃もナシッ！
そんじゃぁこの調子で、ガンガン進むぜーっ！！

あれ、は……？

どうした？

……んあ？もしかしてコレ、材料として使えんじゃねーの？
どれどれ……

こーれーで、よしっ！
はっはっはっ！上手いモンだろ？冒険者の嗜みってヤツだぜ！

では、始めるとしよう

——構えろ

さて、いくかいね。戦闘開始だ。
私が一揆の足を引っ張ることはない。安心しておきな。

さて、そうだ。名乗りをせねばおさまりが悪いな。

我が名はティルフォ家当主、ミシェル！
安寧を以って我が大義とする！

って。おや。嬢たちは以前戦ったね。
……ま、以前はしてやられたがそう簡単に何度もやられるわけ
にもいかんね。

それでは、宜しくお願いしますね。