……んー。こういうとこ、どうも落ち着かねぇや。こわい。

うん。あぁ。うん。
俺も何か、よく分からないけど、分かってくれてよかったよ。

そうか。頑張れよ少年。
……ところで魔法って、こう、なに。名前？みたいのないの？叫んでみたら？腹の底から。
すぅ　　キィェエエーッ！！とか、気合い入れるよりは、難易度低いっしょ。
叫んでみると結構すっきりするぞ。

あぁ……あぁ言ったが、割れてなきゃ別に良いよ。
水瓶なんぞ風雨にさらされて何ぼだからな。壺みたいに、床の間に大事に飾るもんじゃないし。

……それは……

……分かりました。
えぇと、その、わたくしはエンブリオですし、人間であるゼノさんに言うのは、
分不相応だとは思いますが、それは、そんな目で見てくる人は見る目がないんです。
だって、ゼノさんは契約対象でもないわたくしに優しくしてくれる、良い人です。
そんなお方を悪く見る奴が変なんです。そうに決まってます。……。

…………。

お、わんころだ。わん……なんか、胴が……長い……

よぉーし私の斧で真っ二つにして食べちゃうぞ！

ほらほら、きたよー！

あァ？なに、ニーサン。何か用？

……このわんころの胴、生まれつきなのかね。
一緒にいたのがアレだからなぁ……ううむ。どうなってんだこの城。

うーんこれ食べれない・・・ね・・・

だーいしょーりー！

ゆっくり見させて欲しいもんだよ、まったく。

はやくー先へ進んでおにく食べよっ？

さーて、今度はどんなところかなー？

ふむ？

おにく・・・ちがった何だろあれ？

いいものあるかなー♪

……早いとこ抜けよう、長居したくない。

早く違う場所でおにく食べよ！