やまでのしゅぎょう（？）のけっか。


「・・・・・フン、まァギリギリ及第点か？」


『！　やったのです？　ついにししょーがみとめてくれたのです！』


「調子乗ってんじゃねぇぞくるぁああァッ！！！」


どうやらなんとかもくてきははたせたみたいです。
猫はうれしくなってあたりをぴょんぴょんとびはねました。

こううまくいったのも、なかまたちのおかげ。
おれいをいおうとみんなのもとへとかけよります。

しかし、みんなからさっきのしょうりをかちとったよろこびとはちがうふんいきをかんじます。
それはいぜんにかんじたことのあるものでした。
みんながもっているのはネクター。
つまり——


「あァん？・・・・・あァ、奴はエンブリオの一種か。」


ししょーがなっとくしたようにうなずきます。

さきほどまでたたかっていたやまのいきものたち。
そのなかでそらをとんでいたドラゴンのようないきものがエンブリオだったようです。

さっそく猫もけいやくをもうしこみ。
ししょーのときとはちがい、すんなりとけいやくをおえました。
けいやくをおえた猫の手には、


『よろしくおねがいするのです、バーンさま！』


とかかれたボード。


「『バーンさま』だァ？おめぇ、こいつの名前知ってんのか？」


ししょーがうろんげにたずねます。
すると、猫は


『？　でも、さっきなのってたのです？』


とかえしました。


「んん？そうだったかァ？俺は覚えてねェんだが・・・・・」


『ええと…「わいは、わいは・・・・・わい、バーンやぞッ！！？」だったのです？』


・・・。
みんなのあいだにいっせいにちんもくがながれます。


「・・・・・バカかおめぇ？あのなァ・・・・・そりゃあ名前じゃなくて種族の名前だっての！！」


ししょーのつっこみがやまにひびきわたりました。


『！？　ち、ちがうのです！？』


猫はとてもショックをうけたようなかおでおどろいたようにエンブリオ——ワイバーンをみつめています。
ワイバーンは、猫のとっぴなはつげんに、


「あぁ、もうバーン様でも何でも構わんよ・・・・・。」


とだつりょくしたようになげやりにこたえました。


『ほら、やっぱりバーンさまなのです！』


と、とくいがおの猫。
そのかおになんとなくイラッときたししょーは——


「・・・・・。」


『い、いたいのです！？やめてほしいのですししょー！？』


そのひ、きがすむまで、するどいくちばしで猫のひたいをひたすらつつきましたとさ。

と書かれたボードをもったままきたいのまなざしてあいてをみています。