<Days33>

「たまにはこうやって買い物ってのも悪くないよね」

　ある晴れた休日、私はそうやって隣を歩くルシエ・ソルブランシェに話しかける。

「そうですね、いつも殺伐としていたら気が滅入ってしまいますし。気分転換は重要ですよ」

　どこか弾んだ声でルーシェも私の言葉に頷いた。
　確かに今までは一揆だなんだと、こうやってゆっくりと二人で街を見て回るなんて事はあまりなかった。
　その中には私の彼女への気持ちの変化もあったけれど、それを考えていると気恥ずかしく感じられた。

「祀さん、、あのお店じゃないでしょうか？」

　彼女に言われて示された先を見ると、今日の目的地のお店であった。

「やっぱり噂のお店だけあって混んでいますね」
「そうだね。どうしよう？並ぶ？それとも……」

　しばらく話題の喫茶店の行列を見ながら私は彼女に聞いた。

「折角来たんですし、並びましょうか？こうやって並んだりするのも楽しそうですし」
「そうだね。そうしようか？」

　私はそう言って彼女の手を取りケーキが美味しいと評判の喫茶店の行列へと私達は並んだのだった。


TobeContinued……


　この日記はルシエ・ソルブランシェ（2010）さんをお借りしました。
　書かせて頂き感謝。

真面目な声色で真剣な顔をしてそう言った。