<Days27>


「ルーシェちゃん……ごめん……」

　私は薄れゆく意識の中で、隣で倒れている大切な友人の手を取ったところで完全に意識を失った。
　次に私が目を冷ましたのは、大きな部屋のベッドの上だった。
　今回はひどくやられてしまい、全員倒されてしまったところで通りかかった仲間達に個々まで運ばれてきたらしい。
　私の隣でのベッドではルシエ・ソルブランシェが寝息を立てているのが見えた。
　どうやら私と彼女は同じ部屋で、ケル・サーベラスとフィレ・ノワールの二人もまた別の部屋で寝ているらしいと、先ほど私に事情を説明していった人は言っていた。

「私達……負けちゃったんだね……」

　私は少し前の戦いのことを思い出しながら小さく呟いた。

「はぁ、ルーシェちゃんにも負担をかけちゃって……本当に私の馬鹿……」

　つぶやき少し前の戦いのことを思い出す。
　どんな敵と戦ったか、そしてその中で出会ったレッサーヴァンパイア、戦っている内に何故かその瞳に吸い込まれてく様な気がしていた。
　その結果、私は戦いの最中戦いをどこか忘れていたような気がする。
　彼女達の瞳を見てから、今まで考えがまとまらず頭の中にぼんやりと靄がかかってる様な状態が続いていた。
　ただそのぼんやりとした頭の中でただ一つだけはっきりしている気持ちがあった。
　それは隣のベッドで横になる少女のことをい通しという気持ちが、心の中で大きくなっていると追うことだった。
　レッサーヴァンパイアの瞳に魅入られてから、大きくなっていくその気持ちを止めることができなかった。

「……ッ」


　そしてその気持ちを止めようとしても隣で寝ている彼女の寝顔を見ているとさらに胸の鼓動が高まっていくのを感じていた。

「ううっ、なんだろうこれ……」

　私はその胸の高鳴りに戸惑いながら、毛布を頭からかぶったのだった。

「こんなのおかしいのに……ルーシェちゃんのことを好きになるなんて……」

　小さく呟くが、どこかその自分で言った言葉を心の中では否定し、更にその否定が肯定へと変わっていった。　私はその気持ちがまとまらぬままままゆっくりとまどろみに落ちていった私は隣で寝ている彼女が目を冷ましたことに私は気がついていなかった。


TobeContinued……


　この日記はお借りしたルシエ・ソルブランシェ（2010）さんの日記に続きます。
　書かせて頂き感謝。

自分の服をつまみ上げるようにして見る。

そう、早口で告げると、ばつが悪そうに少し目をそらす。