-SummerVacation-

「暑い…。」
ここ最近の気温の上がり方が異常だ。
涼しい水辺辺りを進軍している筈なのに、日に日に暑くなっている気がする。
この先に砂漠地帯でもあるのか、それともそうゆう気候の世界なのか。

そんな時、近くを通った街の近くに小さな浜辺を見つけた。
この辺りは水辺の暗く神秘的な雰囲気とは違い、太陽の光が良く当たる黄金色の砂浜が広がっていた。

この日の進軍は切り上げ、私は売店で涼しげな服と水着を買って颯爽と浜辺に飛び出した。
普段の窮屈な服と戦いの緊張から開放され、私は暫し水浴びを楽しんだ。



一方、ルーリの契約するエンブリオ"ウンディーネ"も、つかの間ルーリから離れ、
久々に仲間達との触れ合いに羽を伸ばしていた。
→マイペースコミュへ続く

※聞こえるのはペンギンの鳴き声ですが、脳内には人間の言葉がとどきます。

木陰から小さな少女が覗いている。歳はローティーンくらいだろう。
人の耳がある場所から猫の耳が見え、スカートからは尻尾が覗いている。
　

少女は敬称をつけるのに慣れていないのか、途中つっかえつつも自信なさげに呟いた。

そう言って、彼は木気を帯びた剣……という名の杖を抜いて構えた。