魔弓という人。

とある島で武器を専門に作っていた、和服の似合う可愛い職人さん。
魔弓というのは名前だったのか、偽名だったのか…そういえば聞きそびれたな。

その日、島で大きな事が起こり、私は数多くの敵と戦っていた。
その中で魔弓さんを見つけ、共闘する事になった。
彼女は武器を作る為、島の探索にはあまり参加して居なかったけど、
闘技大会で一緒に戦った事もあった。
その一矢は凄まじく、後ろを任せるのには十二分の力を持っていた。
実は守られていたのは私の方だったりして。

最中に敵の攻撃を受けて額から血が出た事もあったけど、彼女は優しくそれを拭ってくれた。
本当にあの時は死ぬかと思って、せめてこの人だけは無事に…と思ったけど、無事に生還出来て良かった。
今でも、彼女は元気にしているだろうか。

島を離れる時に、彼女は私の持っていた銀水晶でブローチを作ってくれた。
当時持っていた剣をモチーフにしたものだ。
私は今でもそれを大事に身に着けている。
それは私が人にお願いして作製して貰ったものではなく、他人から貰った最初の贈り物だったから。

少し申し訳なさそうな表情で、彼はそう尋ねた

スズメから、当たらずとも遠からずな意見が出たことが、逆に驚きである。

さすがにそれは無い。

予想外に数が数えられている。

やはり鳥脳だった。

ふわもこ尻尾ゆーらゆら。どうやら過去に様々な話を母から聞いているようだ。

尻尾ぱたたたたたたっ。ハイテンションきちゅねであった。

ふと目に止まった剣が気になったようだ。

そう言って、彼は木気を帯びた剣……という名の杖を抜いて構えた。

そう言って、彼は木気を帯びた剣……という名の杖を抜いて構えた。