なるほど皆さんお知り合いで…

まぁ、な

こんなに早く、あんたの顔をまた見るとは思わなかったけどね

それは私も同感です…こんなところで顔を見るなんて…あ、そろそろです

あ…ししょー

師匠！　…ってぇ…なんでその狐まで一緒なんだ！

まぁそう嫌うな、鍋よ

鍋、アルマも。無事でよかったよ…
それはそれとして…アルマ、私の目を盗んで実験とはいい度胸じゃないかい？
罰として基礎をみっちりしごいてやるからね？

い”っ

…ま、と—ぜんだよな

……じゃあ、皆さん残るんですね？

あぁ、私までこっちに来ちまった以上、帰っても同じことだからね
せっかくだから、この世界を堪能してから行くさ

一仕事したら酔いがさめたわい…急ぎではないし、店で飲んでから帰るよ

じゃーな、お前みたいな味覚のやつは初めてだったが…ま、これも経験だ

鍋を拾ってくれて…ありがと、ね。ばい、ばーい

……えぇ、それでは、皆さんもお元気で

ルリアンナが管理する農場には、会話が出来る食材が数多く集っていたとか。
儂も見かけたことはあるが、アレを食べるのはちと覚悟がいった。
鍋殿にとっても、笑顔で煮られる食材などトラウマになったのではなかろうか。

む。アンナ殿自身ではなく、アンナ殿の孫が作った鍋がそちらの鍋殿なのかや。
鍋殿とアルマから伺った話と照らし合わせると、……む？　もしやアルマの祖母がアンナ殿？

確かにのう！　ま、隠密は最後に姿を表して事の詳細を明らかにする役目。
見事事態の終息を見届けたと思えば、お役御免なのじゃろうから良かろうよ。
巴もようやく、翼を休められるのではないかや。

呱々。巴は騙されただの恥ずかしい目にあっただの色々云うておったが。
実際逢ってみると、シズク殿は思ったより可愛らしい御仁のようじゃな。
ふふ、２人良いコンビのように思えるぞえ？

せっかくの鍋肌なのに、冷しゃぶで良いのかや？
ま、最近は暑くなってきたから丁度よいかのう。おお、油揚げもあるとは有難い。

ほれ、アルマ。お椀をよこすがよい、取り分けてやろう。

ほう！　これは旨い。賑やかな卓は味を増すとはいうが、基礎たる料理の出来栄えが素晴らしいの！
これはいかん、箸が止まらぬ。仕方がない、秘蔵の酒を出すとしよう。

店を？　ふむ。そいつは嬉しいのう。ではメルンを去る前に、我が主殿を連れて店へ寄らせて頂こう。
旨い料理は笑顔を呼ぶ。心は満たされ幸せになれる。
アンナ殿、シズク殿、アルマ、鍋殿、皆、ありがとうなのじゃ。

そして、巴。……そなたと出会えて楽しかった。
いつか、ぬしの暮らす国に遊びに行こう。その時は、是非とも観光案内を頼むぞよ！

あーやっぱりそうなのか
その狐の子が苦手なんだね

食堂をやってるのなら逢ってみたいし行ってみるかな
鍋たちは行かないの？

へぇ 全ては鍋のやる気次第なのか
遣り甲斐がありそうだね

ああ 短く……はないか
それなりの期間だったけど楽しかったよ
そっちの世界に行った時は案内でもして貰おうかな

アンナさんですかはじめまして
天ヶ瀬 露です

迎えにですか

そうですね
ネクターの花が好きなので残したかったのですけど
どうやら無理そうなので

うーん
申し出はありがたいのですけど
私が好きだったのはやっぱりあの花だったので

錆びたりってするんですか？

冬場とか助かりそうですねそれ

はい
またご縁がありましたらその時は

おやそうなのですか
それでしたらりんさんと一緒に伺わせてもらいますね

それは楽しみです

さぁて、やる事やって残りは楽させてもらおうかねぇ！

確認。　通常　任務……変更無　受理

力を併せて、進軍です！