旅をしている時、泊まる場所というのはとても重要なのじゃ。
まぁ、わらわには関係ないのじゃが、お主のような人間は、滞在する場所をよく選ばなければならぬ。

それでおぬし、今どこに泊まっておるのじゃ？
宿屋。
それはそうじゃろうな。
どのような宿屋なのじゃ！

二度も聞かせるのではないのじゃ！
一回でわらわが聞きたいことを理解しておくのじゃ！

わらわには睡眠は必要ないが、寝れないことはないし、隣人がやかましかったりしたら気分が悪いからな。
変なところに泊まっているようであれば引っ越すのじゃ。


ふむふむ、一階が酒場で、二階が宿。
典型的な金のない旅人向け、冒険者向けの宿じゃな。

そこの女将さんが作る料理がおいしかったから、その宿にしたと。
料理がおいしいのは重要じゃな！
酒は出るのかや。
ふむ、ワインの品揃えはよいみたい、か。
店主の趣味なのか、そういう付き合いなのかはわからぬが、ウム、良いことなのじゃ。
そうじゃな、その自慢のワインを使った料理も食べてみるとしようかの。

どうやらそのまま行こうとしてたらしい。

褒められて、ティアのしっぽが高速で左右に動く。

これでもかというくらいにお椀にご飯が盛られる。
そんな大盛りで大丈夫か？

　幻獣や神獣も、精霊の仲間だとする物語を聴いた覚えがある。と記憶を探り、鼻を鳴らした。

　儂はやはり、中秋の名月が浮かぶ季節が一番好きじゃのう、酒も旨いし。と笑い。

　片目を瞑り、悪戯っぽく語りかけた。

のろのろと顔を上げるクラガの腕から赤黒い焔が立ち上る。それは獣へと姿を変え、具現化した。

　　　　　　　　　　　　　　封筒の中を駆け巡る、飛行機の滑走路。
　

アラビアンナイツは……もう…………終わり…………

　　　△　　土　▲
　　（　㊤　皿　㊤）　　がしゃーん
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　／│　　塊　　│＼　　　　　　　　　がしゃーん
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