万已楽のもってきたソレは鈍い赤い色をしており、万已楽の装着しているソレとは
大きく異なるものがあるようだ
モノ自体は殆ど同じで、重要なもの……魂が欠けているのだろう

　メリア鉱石のブランクとは別に、もう一つ箱のようなものも持っており
探知をすれば禍々しい気配を封印されている箱だということがわかるだろう
エヴリーヌの中に入った星喰いが外に影響を与えないように封じてあるようだ

こーんな風に大きいから、と手をいっぱいいっぱい広げてジェスチャー。手を動かせる範囲ぎりぎりまで伸ばしても、もっともっと大きいのだと言う。

特にうなぎなんて結構物珍しいようだし。

　口ぶりから、担ぎ上げられただけという事もあるまい。

　花がなぜこのような使われ方をするのか、まったく考えが及んでいなかった。確かに何か別の用途があっても不思議ではないだろう。

　さすがにこればかりは本人に頑張ってもらうしかあるまい。

全幅の信頼を得ているので問題はないだろうが……影で遺恨が生まれそうで怖い。

　徐々に心のゆれ幅が大きくなっている気がしなくもなかった。

コンコンと説明するつもりが話をぶった切られたためこれ以上言うべきかどうか迷って口をパクパクさせているが、気を取り直して

何とも腑に落ちないが、他の世界だと魔族を魔王って呼ぶのと同じものかなぁーと…納得させた。

すれ違いのようではあるが、何となく？？？マークが頭に飛んでいる。

この距離では、今から対策の仕様がないため文句だけは言っている。

言うや否や手に持っているカメラを抱え込み魔法に対して背を向けた。確実にカメラだけは守るつもりのようだ。

衝撃にうちのめされて、倒れてピクピクしているがカメラだけは大事に抱きかかえて守っている。