世界漂流十六日目

◆◆この世界について◆◆
今回も───
まぁ少しでも書かないと今後の考察の役に立たないな。
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○レッサードラゴン
小型の竜種、と言う名前だがその行動パターンはほぼ火竜と呼ばれる類の物だ。
さて、私が気になるのはこれの前にあった竜種。
そう、『ミニドラゴン』だ。
ミニもレッサーも小型という意味だ。
いくつか似たような行動も確認出来るから、まぁ親戚か何かだろうとは思うのだろうが──

とは言わん。
うむ、言わん、絶対に言わない。

○リリス
「新説！第二創世記」によると、大地母神、安産の神であると同時に女性の象徴的神として親しまれていて、各種寓話に登場していたそうな。
重要な点は安産の神であると同時に性を象徴する対象でもあったと言うことだな。
この世界のリリスはどうやらそっちの意味合いの方が強いようだ。

面白いことに、ここまでであった相手は私の世界、もしくは旧文明に近しい形態を取っている。

まぁ、旧文明のことはこの本以上のことは解らんし、そもそもこの本が眉唾物である可能性も多々にあるのだが。

概念も違う世界でも、人が居て生物が居ればどこか似たようなことになる、と言うことだろうか。
少なからずエンブリオの力を術式として再構築するところまでは出来たのだ。
世界という単位のさらに上位・高位に何か共通する物があるのだろうか？
興味は尽きぬが、現状ではただの思考実験すらままならんな。

▽▽エンブリオについて▽▽
ただの偶然かも知れないが、手に入れるエンブリオがどこか偏りがある。
火を司るサラマンダー、ミニドラゴン。
別れていたときにレッドファルコンなる火を扱うエンブリオも捕まえたと聞く。
闇を司るナイトスピリット、リリス。
他にも闇を司るのがいくつか居るとも聞く。
気象や環境が私の常識から考えれば異常な状態であることと、もしかしたら何か関係があるのかも知れないが──

◇◇同道する仲間について◇◇
○ヴァンエッタ
何やら様々な武器を扱うようになってからだが、凄まじい破壊力と速度を持って敵を殲滅している。
本来の力と言う奴だろうか？

○ギラ
リ　ビ　ン　グ　ア　ー　マ　ー　で　は　な　い　ら　し　い
いや日記でも書くことは失礼だな。
ちなみに外鎧型異族の通称リビングアーマーは、中身がないので素早く、鎧なので外面は頑丈で、主に重役の護衛などの職に就いていることが多いのだ……
が、種族的な傾向としてとても弱気で身体的（？）に虚弱である。
弱気は恐がりと言っても良い。
恐がりだから故に危険に敏感である。
そして鎧で冷たくなりやすい所為なのかどうかは知らないが、風邪に似た症状によくかかるらしい。
生物故に何かしらのウィルスにかかるのだろうな。
まぁそれは置いといて、いやしかし……となると、あの長引いている喉の悪調子と言い、どこか似たような雰囲気が……
いや、気のせいか。