私はなぜメルンテーゼに来たのだろう。復讐のためだ。
誰の？故郷の。名前も思い出せない故郷の？本当に？
疑問は続く。あの悪魔は前のように食べろと言ったが、前とはいつだ。
私の前を知っているのか。彼はもうどこかに消えた。吐き出された。
どこに。炎に。私も。私も？私は吐き出された？私ではないのに。
私ではない誰かが。今も？今も。ここから炎に？炎に。
誰だったのだろう。知っているよ。知っているの？そう、それはアルヴィン。
アルヴィン、確かに今いるはずなのに。ここにいないことを知っている。炎になった。
帰ってきたはずなのに。帰ってきたのは。違うアルヴィン。アルヴィン。
アルヴィナ・シームベルツ。その名を捨てた日に。私はアルヴィンと。アルヴィンとなった。今に至る。今に。今に？今の私はアルヴィン？でも、アルヴィンはいない。炎は、かき消された。

1匹のミニドラゴンが近づいてきた。　敵意はなく、アルヴィンを見つめている。
ミニドラゴンの首には何かが括りつけられている……

どうやら括りつけられているものは箱の様だ。
箱には「MOKULA」と書かれておりその中には手紙が入っていた。

手紙には「DEAR　ALVIN　FROM　MOKULA」と書かれている。
どうやらモクからの手紙の様だ。

手紙を開封するとこのようなことが掛かれていた……

始めはこういったことをするのが初めてという事　次に手紙と言う事をノームから教えてもらった事、その手紙を描くために文字と言うモノをクリスから教えてもらった事にチハヤという強い存在がいる事など、仲間の事が１枚目に書かれていた。

2枚目には主にそれ以外の一揆参加者について書かれていた。闘技で戦った者や進行先で会った者、それに人間以外にも一揆に参加する存在がいる事にノームと共に驚いた事に一揆参加者同士で戦いあう事にも驚いたこと等だ。

そして3枚目には、アルへの感謝の気持ちが書かれていた。

初めて出会った存在である事、自分を導いてくれる事、共に戦ってくれる事、そういった以外の事への感謝の言葉も書かれていた。

そして最後に、「今度会った時は色々お話したいです。」そして「お返事を返してくれると嬉しいです。」と締めくくられていた。