森を抜けると、そこは見渡す限りの大草原であった。
城の敷地は相応に広い・・・
遠くに馬車がこちら側に向かってきているのが見える。
馬車に乗り込んだメンバーの装備や人数の少なさから見るに
城の兵士ではなく一揆小隊のようだ。
情報が欲しいミルフィーユは彼らと接触を試みた。

----------------------------------------------------------

大草原を抜けるのは徒歩では大変だろうとそのPTは
親切にも馬車にミルフィーユを同乗させてくれた。
しかし、どこか迷子を見る目で見られていたような・・・
そんなことを考えている時、前方から妙な音が聞こえることに気づく。
音の正体は砂ぼこりを立てる何かのようだ。こちらに向かってきているように見える・・・？
目を凝らして見ると、それは虫に似た魔物の大群であった。
明らかに馬車を狙って近づいている！
「この季節、ジズが大量発生するからこれを手放せないねえ」
そう言ってメンバーの一人が袋から取り出したのは1mはあろうかという大砲であった。
手慣れた様子で弾を込めると、メンバーの一人はそれを群れの中に撃ち込んだ！

(last check・・・ 1D100 = 65 ( 65 ) )

砲弾は首尾よく着弾、爆音が周囲に響き渡る！
どうやら相当数の魔物を減らすことができたようだ。
しかし生き残りの魔物は未だ戦意を失わない。一揆隊は馬車を降りて応戦を始める・・・

(next check・・・ 1D100 = 89 ( 89 ) )

盲目の少女は、じっと懐中時計を見つめていた。

しかし、表情を切り替えて少女は仲間たちに向きなおる。

不安と疑問はなくなるどころか、増えていくばかりだが、
いまはそれをかんがえている時ではない。
一揆に参加したころとは違う、前を向く強さを少女は知らず知らず、得ていた。

ふとちらりとナスルの方を見る。

ふふっと微笑して、少女は眼前のモンスターたちへと向き直った。

　ナスルは冥王星とミルフィーユを見てすこし、首をかしげた。
　

少女は、ふとナスルの方へと顔を向ける。
そこには言葉に形容しがたい物体となったボールダーがいた。

じわり、と冷や汗をたらしながら少女は、
ナスルに気づかれないようすこしばかり後ずさる。

少女の首もとを覆うようにしているエイジュをなでながら、
そんなことを思ったりした……相変わらずナスルのボールダーから距離を取りつつ。

　纏う炎の勢いが一層と強まるに、ナスルの調子の良さを表している。
　同じくして本人の顔もどこか楽しげだ。