壊れていた記憶の欠片が再生を始める。

それは、あの事件が起きた日の記憶。

俺が"アイン"として生きた、最後の日だ。


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暗闇の中、赤い警報の音が鳴り響く。

今の施設の状況は・・・説明しなくても分かってるよね？


分かっているさ。マリスが暴走したんだろ？


まるで、こうなることが分かっていたような口ぶりだね。


・・・こんなことができるのは、あの子しかいないだろ。


そうだね・・・被検体E-07、いや、アイン。君に頼みがある。


マリスを止めてくれ。

彼女もきっと、それを望んでいる。


無茶言うなよ、俺は出来損ないだぜ？本物に勝てるわけがないだろ。



そうやって、すぐに自分達を卑下するのは君達の悪い癖だ。


そういう風に俺達を作ったのは、あんた達だろ？



わかった。では言い方を変えよう。



僕の娘を助けてくれ。

これは命令ではなく、僕からのお願いだ。




ハッ、虫のいい話だな・・・

散々、俺達の身体をいじくっておいて、今更助けてくれなんて・・・



・・・僕はもう長くは持たない。

最後に頼めるのは君しかいないんだ、アイン。




・・・・・。




わかったよ、Dr.オーバーハンド。

あんたの最後の願い、俺が叶えてやる。




・・・ありがとう、アイン。

君はまさしく本物のヒーローだよ。




ヒーローか。嫌いじゃないな、その呼び方も。



それじゃあ・・・後は任せたよ。

さようなら、ヒーロー。



あぁ・・・

さようなら、Dr.オーバーハンド。



シャッターの扉が開き、施設内から爆発音に混じった悲鳴が聞こえてくる。

そう呟いて、俺はシャッターの外へと飛び出した。

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俺の記憶はここで終わっている。

近寄ってバンバンと肩を叩く

自分の殺意に気づいていながらも怖じ気づかない様子をみると、
相手はそうとう場数を踏んでいるように思える。
こいつは一筋縄ではいかない、煙に巻くのは難しそうだ。

偽名なのは明らかだろう、と思いつつも軽く冗談を言ってみる。
どの程度の冗談が通じるか試してみようとしている。

そして差し出された握手にはっと気が付き、思わず反射で握手をし返した。

口ではそういうが、実際は気になる。だがまだ初対面なのだから
すぐには踏み込まない様にしようと距離をとった言い方をした。
そして相手の英雄という言葉を聞いて、あまりにも予想外で思わず
「ふぇぁッ！？」
などという素っ頓狂な声がでた。

しかしその目には明らかに好奇心が宿っていた。

プリマ は以下を装備！
【自由】 ゆっくりえねりwith異国の紋様（ 装飾 / 87 / 活力1 / 治癒1 / - ）