「この森で、ポチと出会ったんだよ！！」

　新緑溢れる森林を進んでいると、音珠ちゃんがとてとてと前に進んだかと思えば、振り返って元気な声で喋った。
　森で入って、鳥のポチと出会った時の事を説明する音珠ちゃん。隣で羽ばたくポチもどこかまんざらじゃない様子でいる。

　いいなぁ…誰かと誰かが出会うのって。初めはお互いよく分からないから微妙な距離があるけど、仲良くなると楽しくなってくるし。私も音珠ちゃんみたいな出会いとかあったかなぁ…。
　お師匠に出会って、お師匠が住む町に住んで、お師匠の仕事で町を走り回って…。
　う〜ん…町に住みついてから仕事で大人の人達としか関わってばかりだったから、同じ年の子と出会った事って全然無いかも…。
　アタシが働かないと全然お金が入らないから、塾とか寺子屋には通ってないし、仕方ないっていえば仕方ないんだけど…。
　そう考えると…年が近い友達って………いないわね。
　む〜…そっか、そうよね。意識した事なかったけどアタシの周りって年上ばかりだったから…そうなのよね。そっかぁ……。

　今まで友達がいなかったとすると、アタシってこの世界に来てから初めて出来たってことになるのかしら？
　そう考えるとお師匠の代わりにここに来てよかったのかも…むぅ…でも…お師匠が騙した事は納得出来ないけど…う〜ん。

/t2/とりあえずドールにもう一本釘刺しておこうっと…

　　　△　　土　▲
　　（　㊤　皿　㊤）　　がしゃーん
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　／│　　塊　　│＼　　　　　　　　　がしゃーん
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