○月＄日

試しに助手にコーヒーの淹れ方を教えてみた。
シャーロック……ちょっと暗い感じのする一番弟子は恐る恐るといった具合に淹れてくれた。
実際に飲んでみたが、初めてなのもあるのか、自分でやったものより上等とはいかなかった。
でも俺の為に自分なりに頑張ってくれた、という事実のお蔭か美味しく味わえたと思う。
後でアドバイスでも送っておこう。

そういえば、俺の事務所の連中は元気にしているのだろうか。
会計を手伝ってくれてるバイトの子とか心配してるんじゃねえかな。
……まぁ、それなりにこれまでの依頼で培った蓄えはあったはずだ、残ってる奴らもうまくやってくれているはずだ。

そんなことを考えているとコーデリアも見よう見まねでやったのか新しいコーヒーを淹れてきた。
ん、これ本当に初めてなのか？俺好みの温度、濃さで出来ているぞ？

……今後はシャーロックとコーデリア、二人に交互でコーヒーをお願いするとしよう。
折角だからアイツらにも飲ませてやりてえところだ。

あなたの姿を見つけた少年が、ぱたぱたと駆け寄ってくる。

すると、突如少女の腕が冒涜的でおぞましい、うねる触手に変貌する！