…私の過去、ですか。
…私は、全てのモノアイズの祖である、という事は話しましたね。それと同時に、私は『処刑人』でもありました。
マルチアイズが『価値がない』と判断した世界を滅ぼすための、処刑装置として…。

…その任務の途中、私はアクシデントにより近くの世界に不時着しました。
エネルギーも切れかけ、力もまともに使えず、深い森の奥で朽ちるだけか、と思っていた時、とある人物に助けられました。

それからは、その人物とともに暮らし…愛も育みました。
その人物の妹も含め、3人で過ごし…もう、処刑人に戻ることなど出来ないとさえ思えました。

…そう、甘くはありませんでしたが。

…マルチアイズが、私の身柄の確保に動き出したのです。『反旗を翻されては困る』という理由で…。

そして、私が不時着した世界…その人物の暮らす世界を、全武力を集結させて攻撃し始めました。
戦闘に特化したモノアイズこそ居なかったものの、その数は私だけが戦うにはあまりにも多すぎた。
私の力は、破壊するのは得手でも、守るには向きませんから。

…そこで、私はマルチアイズに投降しました。私だけのために、愛する人を…愛する人が愛した世界を滅ぼさせる訳にはいかない。
そう考えて、マルチアイズにあえて捕縛される道を選んだのです。

…その後は、先ほど話したとおりです。

貴様の信念、たたき折ってくれる！

さて、戦闘開始といきますか！

ちょっとそこの貴方、・・・・・お美しいですねぇ。

私に歯向かおうなんて、一千万年早くない？

私に歯向かおうなんて、一千万年早くない？