メルンテーゼ界、三日目…。



この、テトという青年は、中々に骨がある。



思い起こせば、三年前…



あの頃、わたしの世界では、珍獣を狙う人間がとても増えていた。

わたしの森には、太古から住む獣が、姿を変えず、絶えずその生命を輝かせていて、わたしはいつも彼らを見守っていた。
美しかった。



しかし、人間どもが森の生態系を壊し始めて、わたしは彼らの生命体エネルギーが日に日に衰えていくことを実感していた。



人間たちは毎日森の中に侵入し、その命の輝きを捕まえたり、殺したりして、わたしの森をどんどん汚していった。

人間の思うことはよく分からないが、わたしはただ単純に、満ち溢れる命の輝きを容易く奪う事が許されなかった。



そしてそれをわたしは食い止めようと、わたしはわたしの出来る限りの力で森を守っていた。

動物たちを非難させたり、姿を変えて人間を脅かし、森への侵入を拒もうとした。



だが、到底わたし一体の力では、数で人間に適うはずなどなかった。



その時にふいに現れたのが、このテトという青年だった。