パーティを組んで初の戦闘を行った。
攻城では無事に勝利を収めた。
パンツ一丁の変態どもなど敵ではなかったな。
それにしても、なかなか賑やかなものだ。
一人で戦うことが多かったからか少々窮屈にも感じたが、それも直に慣れるだろう。
練習試合は惨敗だった。立ち回りから能力まで完全に劣っていた。
にわかコンビネーションは実践では通用しないというのがよく分かったな。

メンバーについて思ったことを書いていく。
ティンバーは手先が器用で料理も担当している。頼めば大体のことはやってくれる心の広さがあるものの、同盟という関係からか、少し距離を置かれているようにも感じる。
ルークは気性が荒いように見えるが、戦闘のセンスは大したものだ。敵陣に迷いなく突っ込んでいく無謀さは危なっかしいが。
ピィカはフェアリーのエンブリオだ。魔法の扱いに長けていて、チームを後ろから支えたり相手を攪乱する戦法が得意だ。一揆のことをよく知らずについてきたみたいだが、大丈夫なのか？

……と、かなり特色あるメンバーが揃った。
かくいう私の取り柄は剣術くらいか。
ま、何か役立てることはこれから探していけば良いか。



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　暗闇が降り注ぐ。

　夜の闇が昼の生き物を眠りの世界へ誘う時。海石榴巴は暗闇の中、刀を何度も振っていた。何度も、まるで何かを確かめるように。

　何度も。

　細く長い鉄の塊が振り下ろされるその度に、空を裂く音が鳴る。幾度繰り返したか分からない。繰り返すほど、腕の感覚は失われ、残るのは己と刀の重さのみ。時折「違う、こうではない」とぶつぶつ呟く声が漏れる。誰が見ている訳でもない。誰に見せている訳でもない。ただひたすら、海石榴巴は刀を振っていた。
　しゅるり、とそこへ近づく影が一つ。夜よりも深い黒が、月明かりに照らし出されてより一層怪しく光る。シェイドのエンブリオ、黒妖。
　それに気づいた巴の動きが一瞬ぴたりと止まる。獣ですら気づけないほど闇に溶け込んだ黒妖に巴が気付いたのは、契約者ゆえか、それとも極限まで研ぎ澄まされた感覚ゆえか。巴は気に留めず、また思い出したように刀を振り始める。

　巴は動きを止めずに応える。

　表情を変えずに、ただ淡々と、声というより音を口から出しているだけのような。

　ヒュ、ヒュ、と、時計が音を刻むように、一定の間隔で刀が振り下ろされる音が聞こえる。

　巴は初めて黒妖の言葉に関心を示したように目線をやる。

　巴はしばらく無言で刀を振った後、ゆっくりと刀を鞘に納めた。

　黒妖は、巴の言葉を聞いてふふ、と笑った。

　巴は少し不機嫌そうに黒妖に目をやると、背中を向けてさっさと歩いていってしまう。

　慌てる黒妖に目も向けず。

　後からついてくる黒妖に見えないように、巴は小さく微笑みを零した。
　
　美しく静かな闇が、後に残った。



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　次の進行予定地は平原だ。
　そろそろ敵も強くなってくるかもな。
　気を引き締めて進もう。

＞ティンバー

＞ピィカ

＞ルーク

ポチはノーモーションで噛み付いた

ルークに喜びついて行くゴリ夫なのだった

とっとと戦えとばかりにポチが噛み付いた
/s1/アーッ！！