内臓破裂という言葉にしてしまうと、なんというかものすごく物騒な気がしますね。
まあ、実際に物騒なんですけど。
—ふむ、反動ですか。まあ物理の攻撃であろうと疲れや反動はありますが、戦う上に置いては仕方ないのかもしれないですね。
使い慣れないものを意識して使おうとする方が、こう…肩が凝りそうですものね。

まあ、でも心配事は多いですよ。やっぱり遠征してる時は目には見えないわけですからね。
人と一緒に行くのは安心ですが、その人たちに迷惑をかけていないだろうかとか…色々と…。

そうですねぇ…エンブリオがボディーガードみたいな時もありますから、そう考えると今のうちに養ってほしいところです。
私、ですか？…すみません、あまり子供の頃のことはよく覚えておらず…。

…メルンテーゼに来たのと一揆という物がはじまったのがほぼ同時でした。その日数の半分ぐらいは別行動をしています。
ですからゆっくり話すような時間はないですね。
…さあ、私には分からないですね。会うたび小言を言う従者よりはエンブリオと楽しくすごす方がいいのかもしれませんし。

17歳ぐらいですか、確かにしっかりしていらっしゃいますし…納得ではありますが、
体の方は何故お若いのですか？…もし答えにくい質問であれば答えなくても大丈夫です。

…ああ、身長は確かに高い方ですけれど。迷子になったときに助かりますかね？
ですが、身長が低いと見える世界が違いますよね、高くて目立つ物も人混みの中では見えなかったり。
アリエスさんも大きくなりたい、…あまり大きいとそれはそれでいいことはありませんよ。
服のサイズだとか、天井の低いところでは困るとか

…なるほど、興味深いですね。回復魔法も単純ではないのですね。
つまり風邪の時は風邪のダメージを少しぐらい軽減することは出来ても、治すのはあくまで自分ということですかね。

…でも、少し安心する気持ちもあります。なんでも魔法で治せてしまっては便利すぎますからね。

う、うわぁ。結局1人で抜けられたのかな、それ。

うん、ちょっと酸っぱいけどおいしいね。
余り酸っぱいのは苦手だけど、これくらいなら大丈夫かな。

大したことじゃないんだけどね。
この前出会った人・・・ううん、1人は人じゃないか、あれ。とにかく、出会った人達がいるんだけど。
その中の1人が確か、普通の方法では絶対に死なないみたいなんだよね。
それくらいだね。どういった方法でそうなってるのかはわからないけど。

マシュマロかぁ。ふわふわになるのかな？

んー、さっきの飴とかも砕いてから真ん中に乗せて焼いてみたらどうなのかな？
焼く時に溶けて、それがまた固まっていい感じになりそうな気がするけど。

ほほう。うむ、その通り。ふむ、ああ、そうじゃな。ん。
いや、それは……、まて、なんでそんなことまで。……なん、じゃと……。

……………。おぬし、思った以上に凄いな。

ま、まぁ、ナイフは置いておいて、じゃな。
師匠の話も後に回そう。ちと、会話が散文化してしもうたからな。
それで、そなたの国の話じゃったな——、

つまり国立病院、かの？ 重症者を優先的に引き受ける、最前線の医療施設というわけじゃな。
重症者ではない者を引き受ける場所は、個人経営の治療術師といったところか。
ふむ。医療の搬送制度も整っておるとは、文化レベルはやはりかなり高度な水準のようじゃな。

その通り。誰もが嫌がることを引き受けてくれる者がいるからこそ、世は綺麗を保てる。
そなたらも血や毒に塗れた傷病者を直し、増える列を片付けてきた。業務は違えど同じようなこと。
故に、アリエス。そなたも、皆から見れば褒め称えられる仕事であったのじゃぞ。
　

魔法が国の運営の根幹にあるから、五芒星で結界を維持する仕組みが成り立っておるのじゃな。
儂の故郷も昔は風水で通力を集めておったが、なるほど、科学に頼らぬままなら、そう進化するわけか。
……ふふ、なんとなく理解してきたぞえ。

そうさせぬ為の結界、でもあるのじゃろ。
そもそも強い者が操られるというのは、矛盾を孕んだ言葉じゃぞ？　相手は、彼ら以上に強いことになる。
魔法や魔術の文化が発展しておるなら、心を誑かす術に対しても幾重も対抗策が用意されておるのではないかな。

ふむ。神殿は神殿の仕事に専念するもので、横の繋がりは緊密でもないのじゃろうか。
完全な分業化が成されておるのじゃのう。
しかし、外へ出る機会がカフェへ行く時ぐらいというのは、ちと寂しすぎやせぬか？

高等教育があるということは、国民の識字率も高そうじゃが。
……なぬ、王国なのに王がおらんのか！？
平和の象徴……？　もしや共和制か。つまり議会政治。……それでいて、宗教の地位もそれほど高くない。

ううむ。どうもぬしの国は、儂の故郷に近いようじゃ。
学問を受ける自由も、未来を選ぶ自由もあり、己の決意で人生を選ぶことが出来る。
すまん。実はここ、メルンテーゼのような中世代文化を想像しておった。それでは話が食い違うわけじゃ。

いやまて、その血生臭いではない。
腕をつないだり、内臓を元に戻すとか、相当の医療魔法を想像させるがそうじゃない。
……そなたも出来るのか？　そのレベルの治療が。

なんじゃその、ダメな大人を見るような目は！？
違う。そなたの勘違いじゃ。ぬしも旅をしておるならばわかるじゃろう？
平和な国を旅しても、語れる出来事は少ない。波乱があってこそ、想い出は色鮮やかになってゆく。
儂は物語を蒐集するのが趣味じゃからな、住みやすい国など退屈で死んでしまう。

魔力が尽きたことがほとんどない、じゃと。
その才能は、努力程度でなんとかなりそうな資質ではないと思うのじゃが！？。
……才気に溢れ、外部の強力な加護を得て、しかも性格も素直で物分かりがいいと来ておる。
おぬしに努力を説かれると、人生投げ出す者が続出しそうじゃのう。

しかし。その魔力もやはり、アリエスだけが特別なのかえ？
それとも、そなたの国の魔法使いは皆、それほどの魔力容量を有しておる者ばかりなのかや？

なんじゃ、そなたの師匠は弟子が神様になるのは許さん気質か。
創造神になるわけでもあるまいに、神などたいしたもんでもないがのう。
……ん、しかし以前に覚えでもあるのかや。師匠に殺されかけ、いや、酷く怒られたことが？

はは、変なことはあるまいよ。
ぬしは、獣の生肉を喰うかや？　希少部位はともかく、ほとんどは焼いて喰うのではないか。
しかし我ら獣が交じる者は、多少生肉も喰らう。完全な獣なら、むしろ焼いて喰う方が珍しい。
つまり、種族が違えば味覚も変わる。それだけのことじゃろう。

とはいえ、そなたの血を飲んでも、吸血鬼にとっては毒にしかならんじゃろうが。

……どうかな。純度の問題というより……、
聖水に詳しいわけではないが、あれは基本、霊格の高い者が聖別することによって生成されるものじゃろ？

場も大切だし、祈りの純度が純度に影響を与えもしよう。
泥水や強酸を聖水にするという話は聞かぬし、不純物が交じる水では効果に違いが生まれるのではないか？
そう考えるならば、そなたのように場所を選ばず聖水が生成される存在には、相応の価値があると思うのじゃ。

だいたい、回復魔法に対する血の力は凄いと先に云うたではないか。
癒やしを求める者がみな、人格の優れた者とは限らぬぞ？

……そういえば、な。そなたはどうして、国を飛び出して旅をしておるのじゃ。
平和な国。文化水準も高く、国の防護も万全。人格の優れた祖父や兄弟子にも恵まれ。
最高神殿で研鑽を積み、治療師としては格別の能力を発揮でき。……国元にいたほうが幸せではないかえ？

はは、リオンはそんなに心の狭い男ではないぞ？
……いや、男がムッとするという例えにツッコミをいれるべきなのかも知れんが……
ま、どちらにしてもな。儂はリオンにとっては姉のようなもの。ならば、そなたも儂の弟のようなものよ。
姉が弟に親愛の口付けを贈るのも、からかうのも、えっちな悪戯をするのも、当然のことじゃろう？

故郷、というても先の例えは古い時代の話じゃがな。
そなたの国ほどに術式が洗練されておらなんだ故、些細な失敗が甚大な被害を招く造りになっておった。
おかげで儂は首一つ強くなり、運良く今まで生きてこられた、とも云えるのじゃがのう。

呵々。その金でもあるが、金気とは通常「金属」のことを指す。水や土に溶ける液体状の金属も含まれる。
ま、簡単に云うならば、アリエスが回復魔術に優れる聖質を持つのと同じような話よ。
しかし、こういう話は初耳か？　そなたの国の五芒星は、五行のように自然の属性を利用せぬ造りなのかえ？

……幼なじみとは、長くは続かなんだのじゃな。
価値が違えば道を違えることもある。寂しい話じゃが、どうしようもないことじゃの。

それにしても師匠とやら。神を超えるとは吹いた話じゃな！？
いや確かに話を効く限り、力量はもう、そこらに蔓延る木っ端神など軽く越えておるようには思うが。

そういえば先ほどエルフ離れした存在、だとか云うておったな。
エルフといえば物質界寄りの妖精、じゃったな。うむ、前に誰ぞに教わった覚えがある。
性格は高慢で醜いものを嫌う、年齢不詳の森の民。それすら超えるなら、ハイエルフ、か……？

年齢を巻き戻されていて、成長しているなどという言葉に説得力があると思うかえ。

ま。人間のみならず、知能を持つ者は外見を判断基準に含めがちじゃからな。
そういう意味では、見た目も成長したいという気持ちはわからなくもない。

じゃが、先にいうた年齢と成長の「普通」は、儂に対してなんの意味も持たぬぞ？
儂は妖狐じゃからな、変化の術を振るえば男にもなれるし幼女にもなれる。
しかし、儂は儂じゃ。アリエスがアリエスであるのと同じようにな。大事なのは、中身の成長よ。

そもそも、そなたの外見年齢は師匠の趣味じゃろ？
外見も成長したいなら、師匠にがつんと云うてやるがよい。
あ、ちなみに儂はナイスミドルでも許容範囲なので安心して成長してください。

——やっぱりどう考えても、深い理由があるように思えん。
そなたは外見は子供でも、大人顔負けの知識を持っておる。いい加減、秘密を教えても良い頃じゃろうし。
うむ。きっと師匠は根っからの変態に違いない。うらやまけしからん。

……ふふ、見たいとも。もっとも、見るだけで収まるものでもない。
さぁ、力を抜いて。今宵はすべて儂に任せるがよい。なに、すぐに何も考えなくてよくなる。
しかし、そなたは慣れていそうじゃからな。さて、枯らすのに一晩で足りるかどうか。

どんな場所でも人目を問わぬのが、恋の良いところ。
とはいえ確かに場所が悪いか。もっと雰囲気のある閨の方が、アリエスの好みじゃったかな。

こんばんは、師匠どの。お噂はかねがね。
じゃが今は取り込み中じゃ。見ていてもよいから、挨拶は後にしてくりゃれ？

…何だ、お前のが年上か。。。へぇ、見えねぇの。

因みに僕は600歳位かな？

ほう…600…。。。ろっぴゃく！！？？

ま、年とかあんまり関係無いよね♪（クスクス）

うー…。この辺の子供の躾の難しさよ…。。。

お前もあいつもガキってほどガキじゃあるめぇに…

まぁ、町の中ではあまりキョロキョロしないように頑張るよっ
（※キョロキョロして周りをよく見ないので転ぶ）

そうだね。最初は涼しいかもしれないけど…。
君の体温で暖かくなっちゃった後は知らないよ？（クスクス）

「ぺーん！」(やっちゃうよー)

やだな〜。

よーし始めますか！

君に恨みは無いけど、これも仕事だからね…いくよ

ちょいと仕置きをしてやろうか。

ちょいと仕置きをしてやろうか。