【？日目/？？？】

　ムーニア・グリューエン。彼女にとっては四つ目の名だ。
　かつて忍の里に属していた頃に忍としての名を与えられ、彼女はくノ一としてのいろはを叩きこまれた。
　彼女はクォータースライム。猫人の血が強く、普段も猫人の姿をとっているが、条件が重なれば、全身、あるいは一部をゲル化させることができる。その姿は文字通り変幻自在。体格すらも偽装できるその力は人外の者が集う忍の里でもひときわ異彩を放っていた。

　しかし、彼女は上忍へと昇進が決まったその夜、里を脱し抜け忍となる。当時弱冠13歳の少女であったが、里を抜ければ命を狙われ、容易には生き残れないことくらいは十二分に承知していた。それでもなお、彼女は『普通の女の子』としての人生を手に入れるため、それまでの自分の全てであった忍の里を捨てた。

　彼女が最初に流れついた地は、不幸にも異形への偏見がことさら厳しい村だった。止む無く彼女は捨てたはずの忍の術で己を偽り、『普通の女の子』を演じ続けた。
　最初の三ヶ月は順調だった。それまでの修行の日々では考えられないほどの長閑で平穏な日々。それが油断を産み、彼女の正体はあっけなく露見し、瞬く間に村中に広まった。

　当然のごとく村を追われた彼女は、それならば、と同族たるスライムとの接触を試みた。
　しかし結論から云えば、混血の彼女はスライムからも迫害され、孤独を嫌というほど味わった。

　その後も幾度となく自分の居場所を求めて放浪し、差別から逃げるといった日々を繰り返し、いつしか彼女がたどり着いたのはとある温泉宿。ここはムーニアと同じく里を追われた人外の者が働く宿だったのだ。女将自身も蛇女、あるいはラミアに属する人外であり、脛に傷を持つ異形の者に進んで手を差し伸べていた。ムーニアにとっては、ようやく見つけた安住の地であった。いつしか弟分もでき、このまま宿を切り盛りしていくのも悪くない、と思い始めていた。

変な表情のままぷにっています。
尻尾の方もチェックしたそうにしています。
触り心地のいいものに弱いようだ。

守護聖人が一時的に引き受けてくれた！

いーちゃん/6/物理的に食べる訳じゃないから安心していいよ
いーちゃん/7/おそわれたら、これむにちゃんに投げつけてみて・・・

怪しいカプセルをリラちゃんに手渡そうとしている

びしびし

突然の告白
想像だにしなかった事実
この娘は、その小さな体にどれだけの物を抱え込んでいただろう。

半透明の透き通った体を、出来るだけしっかりと抱きしめた。
拒絶など決してしないと感じさせるために。

そう、彼女を前にして思う。
私は、なんと小さなことに縛られていたのだろう。

そう、以前研究所で目にした一説・・・。

服がムーニアの体液で濡れることも厭わずに、一層きつく抱きしめた。

うーちゃんが放電現象を発生させ、落雷のような轟音（と可愛らしいシャウト）が響く。
それに驚いたかのように、わらわらといくつかの影が飛び出してきた！

フェアリードライバーのバックル部分を展開すると、電子音と共に穏やかな光を放ち始めた。

妖精の魔力で宝玉を作製し、バックル部分にセットする。
シュウスケの全身に強化骨格が瞬時に転送され、戦闘準備が完了した！