「ふぅー…(ゴシゴシ　…まぁなぁ。放っといても乾く事ぁ乾くが
濡れた毛皮が身体にペッタリ貼り付いてバリバリになって見てくれが貧相になっちまうからな。
服もこのままってワケにゃいかねぇし、とっとと火に当たりたいモンだぜ」

「おう、何だ兄ちゃんもあの庭師にブッ飛ばされたのか。…お互い災難だったな。
…あの特攻にゃマジで参ったぜ…俺は現段階じゃ勝ちの目見えねぇわ。
しかもコッチの攻撃全然通んねぇでやんの。兄ちゃんの鎌も歯が立たなかったんじゃねぇか？
仕方ねぇんで別ルートから場内に侵攻できねぇか探そうと思ってる。これから河川上流に行くつもりだ」

「ん、焚火すんのか？丁度いい、ちと当たらせて貰うぜ。
…お、それは川魚か。4尾も獲れりゃ調理法と保存法を間違えねぇ限り暫くメシに困らねぇだろうな。
…兄ちゃんだって、不本意っつうのはまぁそっちの事情があるんだろうが…一揆参加者だったら
今の情勢ぐらい知ってんだろ？キッチリ稼いでなけりゃマトモなメシにはありつけねぇ。
そこいらの川魚も貴重な栄養源だからな、丁寧に調理しておくといい」

「…ん？獲ってきてもらったってなぁ、兄ちゃんの他に同行者が居るのか？」