長い白髪を束ねて垂らした、長身の男の姿。
　寛いだ造りの白い服を着ている。

　全体に骨の形が強い。
　指は長く手が大きい。

　肌の色は白いが、青褪めているというわけでなく、血のような赤みもわずかにある。

　視力を持たない。
　本来なら瞳があるべき場所には何もなく、滑らかに平らな強膜があるばかり。

　他者から譲り受けた眼球を喰らうことによってだけ、《眼》を得ることができる。
　芽生える視力は持ち主のそれに由来しているため、個々の眼によって見え方にゆらぎのような微細の差がある。
　この眼は、早ければ数時間、長くとも数日で傷み、使い物にならなくなる。
　機能を果たさなくなった眼は、視力ごと剥がれ落ち、失われる。
　エンブリオを、一種の盲杖として用いることがあるようだ。
　戦闘はエンブリオの知覚に依ってなされる。
　相手へ向かう攻撃は、スキルを介してそれぞれのエンブリオが見えざる手を添えている。
　相手からの攻撃は音と触覚に頼って応じる。

　さる荘園の主を喰い、契約していたエンブリオごと一帯を相続、所有している。
　案山子の姿をしたこのエンブリオが、もっぱら荘園の手入れをしているようだ。
　何事もなければ、ほかの二人と共にここへ棲む。
　時々、傍らの二人のことを「私の娘たち」と呼ぶことがある。

　何ものに対しても、父性的な、庇護欲のようなものを見せる。




　曇った鏡。
　夜の風。
　両者の敵。
　横たわるもの。
　渇き。
　無秩序。
　虚無。
　黒よりも黒きもの。
　重なる三日月。
　挫折を誘う誘惑者。


　一筋の光も知らない、なもなきやみ。




　彼の真実の名を唱えれば、これを斃すことができる。




　　彼の名は マルキオン ではない。
　　彼の名は バシレイデース ではない。
　　彼の名は ウァレンティヌス ではない。
　　彼の名は ケルドーン ではない。
　　彼の名は カルポクラテース ではない。

　　彼の名は アウィケンナ ではない。
　　彼の名は アポロニアス ではない。
　　彼の名は フルカネリ ではない。
　　彼の名は　バルバラ　ではない。
　　彼の名は アルトタス ではない。

　　彼の名は カンスリエ ではない。
　　彼の名は グロスパルミ ではない。
　　彼の名は　マリア　ではない。
　　彼の名は マイエル ではない。
　　彼の名は バルサモ ではない。

　　彼の名は カシアス・アレン ではない。
　　彼の名は　ネヴァン　ではない。


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　デュエル戦のセリフ、またはヤールへのメッセージで彼の《真実の名》を唱えると、ロール上から彼を「斃すこと」ができます。　

　デュエル予告に該当する方で「名前当て」をなさりたい場合は、伝言から事前にご連絡をお願い致します。
　その際、「正解だと思う名前」を「ひとつ」、またセリフを使用するタイミングを正確にお教えいただきます。
　答え合わせはデュエル戦中のセリフ、リアクションにて開示します。
　正解だった場合、その回のデュエル中は、ヤールは一切の攻撃行動をとりません。

　メッセージから「名前当て」をなさりたい方も、同様に伝言から「正解だと思う名前」を事前にご連絡ください。
　メッセージからの場合、「名前当て」までに最低3〜4更新の間、互いにメッセージを送り合っていることを条件とします（ロール的な前振りが欲しいという意味で、つまるところ心の準備をさせてください）。
　こちらはメッセージ返信時に、答え合わせとなる応答、リアクションをとらせて頂きます。

　たいへん手間のかかる方法ながら、遊んでくださる方があれば幸いです。

　なお、伝言からの連絡は原則的に更新日より2日前の18：00までとさせて頂きます。　

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　http://p.tl/gUH7

　グノーシス/錬金術/ミメーシス/我が望みの望み/黒色学/タナトス

　アイコン3はENo.193さんに描いて頂いたもの。
　感謝を。


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　10日目、人形：クリスティーナの左目を得るが、半日と持たずに割れ落ちた。