「マヨヒガ」に類する場、常世とは異なる世界に佇む湯屋を営む精霊。

世界の狭間に存在するその湯屋は同胞と共に精霊の力を用いて湯を用意し
長年客をもてなしてきたが、事件により満足に湯を振る舞うだけの力を失い
湯屋としての体を保てなくなってしまっていた。
また一揆のための助っ人を呼ばれた際の力が影響したか、この世界と湯屋以外への
道が断たれて客足も完全に途絶えてしまい湯屋は完全に寂れてしまった。

湯屋を営んでいた精霊3人のうち、このままでは駄目だと立ち上がったのが2人。
1人は自ら外に足を運び客を呼び込もうと思い、
1人は新王を屠り、ネクターと別世界への繋がりを取り戻そうと思った。

そして1人はお留守番。湯屋の仕事をこなしつつのんびり2人の吉報を待っている。

【キャラ別紹介】
■名乗らずのナナシ（プロフ絵右下）
3人のうち、地道に客を呼び込もうと思った者。
気ままに空を飛び回って良さそうな旅人を見かけては薫風と共に現れ湯屋へと招く。
性格は明るく友好的な言動をとるが、決して自分の名は名乗らずに人のことも『旦那』といい名を呼ぶことはない。

風精であり風、そして木気を操る。
彼女が羽ばたく度に辺りに花びらが舞い散るが、また風に吹かれた時には
塵となり消えてしまう。

■露草（プロフ絵左上）
3人のうち、湯屋に残ることを選んだ者。
日中は湯屋での掃除や雑務ををしながらのんびりと2人の帰りを待っている。
客が来た際には残された力で地下から温泉を湧き出させて風呂の支度をしてもてなす。
性格は温厚で物腰も丁寧。ナナシとは違い自分の名も、相手の名も普通に口にする。

水精であり、水を操る。
乾燥が嫌いなのか周囲には常に水を纏わせている。

■八千穂（アイコン17番　※失踪中）
新王を倒しに行くと出て行って以来行方知れずだったが、
先日森へ入る姿が目撃された。

■ご主人
ナナシたちが慕う湯屋の主。
しかしナナシたち以外の誰もその姿を見たことはなく、彼が居る奥座敷は
常に静寂とともに閉ざされている。

※アイコン10番は鴉瓜さんに描いて頂きました。感謝！