心の中から、助けてが聞こえる。最近ぴおが見る夢はそんなものばかりでした。
マーメイドの声とも、ぴお自身の声とも違う。悲恋の歌をバックに心に染み入るその声は、
ぴお自身をも嘆きの海に引っ張り込もうとするのです。ぴおは泳ぐのが得意です。
潜るのだって男の人にも負けません。しかし、それでもその嘆きの海は普通の水と、普段の川とは違います。
だんだん力が入らなくなって、苦しくなって。底へ底へと沈みながら

　いつしかぴお自身も同じ言葉を口にして目を覚ますのです。
水が怖いと感じるのは人生で初めての事でした。それでも今日、水辺に向かわなければなりません。
引きずったり、後ろを向いたりするのはぴおらしくありませんでした。
悪夢は悪夢でおいておく。マーメイドの声に従って、ぴおはもう一度自分の心の底と向き合う事を改めて覚悟しました。
　戦いが終わった後。一人になってから。ぴおの目的を果たすための本当の戦いが幕を開けます。

ちいさく上だ。とつぶやき

外の川。違う綺麗さ……気になるなぁと

最後にここが端っこと、何かの確認をして

こっちはこっちで別の理由でじっとしていられないタイプのようです。

沈んだぴおを見て、慌てながら謝ってます。
さすがに申し訳なく思ってるようで。

猫だけに、寒さには弱いようです。
あるのならばこたつで丸くなりたいと笑いながらいってますね。

いろいろあったようですね、強盗とはまた違う何かな気もしますけど。

ちょっと羨ましそうです。人間の耳って便利だなーって思ってますね。

↑意味のない見栄

（ぱんぱかぱーん★）

実際に名前を知らない実であるため、説明が出来ずにもじもじしてしまう翠であった。
しかし、ほのかに甘いその液体を気に入っていた翠は、ぶどうの御礼にと差し出したのだった。

翠はぴおちゃんに渡したコップをひょいっと摘まむと口をつけ、少しだけ飲んで見せた。

龍は両腕を脱力させ、下ろした状態で低く構えた。



彼の右頬がわずかに釣りあがる。

ふいに殺気をまとっていく——

彼の両腕がまるで別の生き物のようにうねりを上げた。

そのさまはまるで四肢の無い爬虫類のようだった。