■水辺：星屑の小川にて

「なぁ、まなかせんせーや。その、目当てとやらはまだ見つからんの？」
「うぅん、この辺りはこの辺りなのだけど…」

　私にはよくわからない、あれやこれやを操作しながら、周囲を見回しながら。
　小川沿いを歩く、ひんやりどころか、気候もあいまって、寒い。
　すごく、寒い。
　首をすくめて身体を震わせる、溜め息を吐けば白い色が混ざる。

「もしかすると、今日だけでは見つからないかも…」

　緩く首を振る、黒い艶やかな髪が憂鬱さに色を足している。
　本当に、何歳なんだろうかな。

「…まぁ、探しもんがあるんは、せんせーだけやなさそうやけども」

　川でなく、周囲でなく、心持ち空を見上げてぼやく。
　下を向けば、溜め息になりそうだ。
　直視でなく、ちらりと伺う。
　しばらく前より、おかしな空気をまとったままの、ユーグとツグミ。
　どちらに要因があるものか、それは分けるべきものか、あるいは同じところを発端としているのか。
　危険さえないのであれば、放置しておくのだけども。
　あの仏頂面は、危険がなくとも、行軍の円滑さに支障をきたしてはいまいか？

　見ていられない。
　前を向き直り、空へと白い呼吸を吐き出す。

　見ない振りの限度を測っている。
　いつまで、もつのやら。

揺れる水面を、じっと見つめている

そうは言っているが、酷く顔色が悪い……

System Message : M.E.E.駆動...出力...30%...40%...50%...M.E.E.戦闘出力確保......

System Message : M.E.E.駆動...出力...30%...40%...50%...M.E.E.戦闘出力確保......