「さがって！君だけは僕が守るから！」

「大丈夫？怪我はない？」

「あのひとは戦いなんてさせてはいけないひとだったんだよ！
ここから、消えて、いなくなれーッ！！！」

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「せんぱーい、おきてくださーい！おーきーてー（ユサユサ」

これですよこれ。風の乙女として言われたい言葉ってのは。
そんで木の影にかくれちゃってさあ、もう変身しちゃってさあ？

「キモっ、『大丈夫、カリカ姫が今行くからー』じゃないですよ、ほら起きて—！？」

そう、そういう世界を私は夢見てた

だが現実はどうだ、イケメンに騙され、莫大な借金を抱え
ちょっとでてみた闘技大会ではなんか明らかに人を殺したことが
あるよーな超魔生物にぶちあたる。
ちょっと夢の世界に逃避しても誰も私を責められない。

厄年か・・・・そういえば厄災弱いもんね・・・・ふふっ、おっかし。

「え？何？わたしってほんとバカ？へっ変身したまま、
頬を染めるんじゃあないッ！………とっとにかく起きろー！」

うるさいなあ。しょぼしょぼな目をこすりながら
目を開ける。

おお、また妖精さん達に囲まれてる

おかしい、お前たちは私の仲間のはずなのに。

ふと思いついて、軽くウィンクをしてみる。

俗にいうマジカルホーリーウィンクでにぱー☆作戦というやつだ。
姫の、いや、プリンセスのこれが通じないとは思えない、思いたくない。

シェイクハンズ、シェイクハンズ、ハグハグは世界共通仲良し言語

妖精さん達がすごい勢いで近づいてくる、よかった、わかってくれたんだね？

（目をあけたままねむっている！）