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『まず、ゆえちゃんには言っておきますわね♪』

「？」

お母さんが私を見つめてにこりと笑いかける。

『あなたは私の子なのですから、全ての事を楽しんで生きなさい♪でないと……許しませんわよ♪』

「？？？うーん……わからないけどわかったー？」

首を傾げながら頷くという器用な真似をしながら私が答える。

『うふふ♪いい子ですわね♪今は難しくともすぐにわかりますわ♪覚えてくれればいいだけですから♪』

お母さんの手が私を撫でてくれる。
随分前の記憶。確か…ひとつまえ。

「うん！わたし、ちゃんとたのしんでいきるね！」



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私の本心からの言葉。
今ではもう癖みたいなものだけど楽しいものは楽しいのだから仕方ない！


ま、少しの嘘も入ってるけどね❤

ひらひらと手を振り やめといたほうがいいって と促す。
続く之衣 の言葉に対しては

と言いながらもそこまで咎める様子はなく、再度手に木気を集めると
その手にはゴボウが握られる。

なんて、今度は釘をさしながら手渡した。

からかわれているだろうことには気づかない様子。

　　少女は、何故か依然と違う雰囲気になっている
　　貴女は別人か？と思うかもしれない
　　服装はフードを取っている事以外は変化していないが…

　　口調も変わってはいるが、厳しい物言いは変わっておらず、話も通じている
　　全くの別人というわけではないようだ、少なくとも無関係ではないだろう
　　余程の事が無ければ貴女はその変化に気づくだろうが、知らない振りをしても
　　会話する事に問題が起きるような感じもしない

　　嫌味のようにも、皮肉のようにも、率直な感想を言ったとも取れる
　　以前の少女とは違い、より感情が希薄になったように感じるかもしれない

　　あなたの笑顔をじっと見つめる
　　覗きこむようなその瞳は、どこか人形のように作り物めいていて
　　子供の可愛らしい外見とは裏腹に、無機質で何も感じられないように見えるかもしれない

距離を詰められ咄嗟に逃げようとするも失礼に失礼を重ねるようで申し訳なく感じ踏みとどまる。
いつもなら保身のためにスタコラサッサと逃げるのに。

コロコロ変わる表情に感化されるように、ニコリと笑うとなんだか旧知の仲であるような心地よさに包まれる。
不思議な人だ。

少し暗い表情を見せる

急に顔を近づけられて、真っ赤になりながら後ずさり

青年は大げさな動作で肩を竦めてみせた。

2人は思い思いに自己紹介を済ませる。

よく目を凝らしてみると、ハルの周りには半透明の球体が幾つも浮遊しているのが分かるかもしれない。

トガノは特に身構えるわけでもなく、どこか楽しそうにそう言ってのけた。
少なくとも、今それを露にする気はないらしい。