・・・・・そうか、まぁ難しいとは思っていたがな
分かった、他を当たってみる事にしよう

そういや風の噂で耳に挟んだんだが、先の方に進んでいる連中はもう玉座の足元まで迫っているらしいな
まぁ、一人旅の爺にはあまり関係の無い事だがな・・・・・
グレン、お前さんはどうなんだ？

あぁ、状態異常はいいものだ。
同種のエンブリオをメインにすえる私とグレンさんは、基礎能力が似ている…。
この戦い方で世の中の主流の高火力、高耐久を相手にするには必要な技能だと思うよ。

…というか、だ。猫じゃないからな、私は…。
この忌々しい尻尾だけだ。猫っぽいのは。

一足先にこの礼拝堂の主さんと戦わせて頂きますよ。

なにやら難敵の予感・・・！

つまり、変化を好まない世界なんですね。
保守的というか……悪い言い方だと、停滞している世界、みたいな。

街や国くらいの規模なら、そういう所もあるみたいですけど、
世界規模ってかなり広い範囲ですね。
意思の統一も難しそうだし……刷り込みみたいなことをやってるんでしょうか。

……ああ、そこで、神様が絡んでくるんですかね。
でも、何の目的でそんな事をやってるんでしょうか。ただの風習？

何でも物理攻撃で済ませられれば話は早いのだけれどね。
この世界の世界律か創造者か知らないけれど、一筋縄では行かないのが好みらしいからね。

最後のとどめに打撃力は必要なのだけれど、そこに至るまでのお膳立てをどうするか。
相手の攻撃をいなし、フェイントを織り交ぜ揺さぶって、最終的に正中線へ的確な一撃を入れるように、技の組み立てが必要なのよね。

で問題は、その組み立てに必要な技なり経験が、希少なものからしか引き出せないって所かしらね・・・。

あーら、煽てても何も出ないわよ？
私に釣り合うのは相応の覚悟と度量を持った人でないと・・・。

・・・弱さを自覚できるのも、好みではあるけれど。
それから改善できる案を立てられなければ、嘆きに替わるだけだわ。

譲れないものがあるなら、八方手を尽くして——
それでもダメなら、やっと嘆く許しが天から与えられるのだわ。

………そうですね。
きっと次の機会ではお互い………再び別の強さを手にした上で相対出来るのでしょうね。
………その時の事を今から楽しみにさせて頂きます。

さて、気を抜かずに行くぞ。

命令・・・・・通さない・・・・・・・・

命令・・・・・通さない・・・・・・・・