……あんまり激しい動きだけはしないようにねー…。

が、がるさまぁあああああああ

わーい！今回はよっろしくぅ！楽しくやろうねぇ！

そう！全くの別の話よ！

はい、それは知っています。

この世界で、半世紀ぶりに王が代わったんですよね。
そして、王は、この世界からネクターを奪った。
ネクターはエンブリオに力を借りるために必要なものなので、それを奪われたこの世界の住人は怒った。
そして王に反旗を翻すために一揆を始めた……

……ということを、この世界に呼ばれる前に、ルリアンナさんという方から聞かされました。
そして私はこの世界で一揆に参加することを決めたんです。

やはり、この世界の人が困っているのは本当なんですね。
その、ルリアンナさんが本当のことを言っているかの確証がなくて。
自分でこの世界の皆さんに確認をとれればよかったんですが……そうなんです、この世界の住人の皆さん、なんとなく口が重い感じがして、うまく話を聞けなくて。ヴェントさんもそうだったんですね。
ヴェントさんの話が聞けてよかった。
意味がないなんてとんでもないです。ありがとう。

……その、『半分は乗りかかった船』というのは？
あ、ええと、これは、単純に興味があって。
この世界の人に助けられたりしたのかな、なんて。

ま、風のうわさってやつだけどな。
どこまで本当やら……こんなところじゃ確かめようもねぇのさ。

そりゃあ何だか厄介そうだな……。
記憶が薄れる、ねぇ。

今ひとつ、その感覚は分からないが……。

憧れ、ねぇ？
物好きだなって思っちまうけどな。

まあ、確かに居ないよりは居たほうが賑やかで悪くはないがね。

がるさまいっしょです！やちよ、がんばります！

……さんどめの正直、ッたッケ。

こんどこそ、かつど。

よーっし、じゃ、がんばっていってみよー！

ツノの先っぽが痒いんだけど、どうにかならないかなぁ。

みたです？みたです？やちよ、がんばりました！
がるさま！ほめてください！

はっ…　はっ　アッ？

なン、だ…モォおしめぇが？
　

よし、いけたいけた！じゃあ次いってみよー！

がるさま！やちよもいっしょです！

んだば、次さあべ。

よーし、さくさくっといっちゃおうぜー！

ちよ！ちよ！

お？

……ァンだ、コレ？

おお、なんかみっけた、らっきぃ♪

がるさまー！！！がるさまいたですぅうう！

ンだば、サッとご相手してけれサ！

じゃ、さっそくいってみよー！

……退く気は無いみたいだな。
なら遠慮はしないんだぞ！

落ちぶれようと、矜持故地に伏す訳にはいかぬ。

（目を閉じて深呼吸、徐々に呼吸が深くなり、最後に息を静かに吐くと、その目には『野生』の赤が宿り、その両手は『牙』を形作っていた）