私達がこの世界に来てからそれなりに経ちますが、これまでに見聞きしてきた限り、どうやらこの世界は蒸気や力学的なエネルギーとはまた違うものに依存しているようです。
『エンブリオ』の生み出す力がそれにあたるようですが、その仕組みについては私の理解を超えています。並行世界の概念に並んで驚いた事柄ですね。

あるいは、ある種の万能感がその背を押すこともあるでしょうね。私達が科学者、あるいはある種の研究者であれば、この世界へ訪れたこと、この世界で見聞きしたものを、大喜びで調べ上げることでしょう。
この世界に生きる、他者に対する優越感なしに生きていける人々、ひとつの集団で完結し満たされることができる人々というものも、あの蒸気の国では存在しえないものだとされます。

世界に認知されていないそれが”ある”のだという確信は、時に常識をも覆しうるものです。
ご主人様は、この世界でどういった事柄に興味をお持ちになりましたか？　それはあの蒸気の国にいるものが考えうる事象でありましょうか。

ご主人様にそう言っていただけるのであれば、いつでも離さず身につけていなければなりませんね。
汚れも落としてくださってありがとうございます。シュシュを着けた姿を見せられる日を楽しみにしております。

そのように感じていただけたならば幸いでございます。こうして筆を走らせる手も踊るというもの。
よろしければこれからもこのやり取りにお付き合いいただければと存じます。

　Aristocrate

いいのいいの！気にしないで、仲間じゃない。そんなことより、イリスの料理の話だよ。
イリスのお母さんは、いいお母さんだったんだね。
私も料理の本は読んだことあるけど、簡単な家庭料理の本一冊しか読んだことないや。イリスは勉強家なんだねー。

採用された！でもなんか、そのセリフはだめっぽいよ！？
なんというか、志半ばで死にそう！

ほんとうに普通のごはんだよ〜。エリスがこっそり何か入れてない限りは…。
いれては…いないよね？でもイリスのごはんたべると元気でるし、そのおかげーであることは確かかな？

そうそう、自信持たなきゃ！可愛くてケア力高いとか
人間ならモテモテだよ！

そうだねー、イリスは優しそうだから、だめな男の人にころっと騙されちゃいそう。
でも、シェリナがずっと付いてれば安心かな！
イリスをだめんずの魔の手から守ってあげてね！

冒険がしたい、かー。叶ったというか、無理やり叶えさせられた、っていうか、なぁ……

でも、ちょっと意外って言えば意外だったかな。なんていうか、冒険とイリスっての、あんま想像できなかったもんでさ。ああ、悪い意味じゃなくってさ

でも、旅先で本を読むってのもまた格別だからな……そこで機械の力の出番ってわけだ。

この通り、本を持ってなくても物語が持ち運びできるってわけだな。機械の紙媒体じゃなけりゃ味気ないって奴もいるけど、便利なことには代わりねーからなぁ

こいつの難点は、当然機械がなきゃ読めねーから気軽には貸せないってことでもあるんだが……

っはは、なるほど、音楽聴いてゆったり心を落ち着ける、か。俺とは正反対だな……。あーいや、どっちかっていうと、気持ちを高めるために音楽聴くことのほうが多かったからさ。こう、スポーツする前とかに士気を高めたり、とか

へー、花を育てたり、本を読んだり……料理までするのか？ほんとしっかりしてんなぁ

俺がイリスくらいの時はー……んー、外駆け回ってボールおっかけてた気がするなぁ。あ、でも時々本は読んでたか

ワシも自身の属に近い『光』以外は行使出来んしのぅ。光のエンブリオに関しては、どうやら契約というよりも、友達になってしまったようじゃ。

うむ、ゆるり楽しもうぞー♪

——うむ、鼻孔に抜ける柔らかな香り、たまらぬのぅ♪

しかし、前々から思っていたのじゃが…イリスは身なりからして、良い所…それこそ、貴族か王族の子じゃろ？何故にこの一揆に身を投じておるのじゃ？

花を散らすんだったわね？
えぇ、大丈夫。きちんとできるわ。

よーし、やってやろうじゃん！

精神をリンクしたわ。いつでもいけるわよ。

よし、始めようか。

打ち倒す事が必要ならば、お相手致します