アムルにつられてミオも笑います。
こんな風に自然に笑顔を見せるのも、相手の気持ちを汲み取ることも、最近になって覚えたこと。
ミオは人間ではありませんが、どうやらだいぶ人間らしい感情を持ち始めているようです。

なにやら哲学的な疑問にすら発展しつつあります。

笑顔でさらりと怖いことを言うあたりは、人間らしくなりつつはあっても、やはり「ひとじゃないもの」なのでしょう。

人間とは決定的に違う、独特な方法でホットケーキを食べつつ。

そして、食事を終えてしばらく経った頃。
ボロボロだったミオの服の穴や解れが、ほんの少しずつですが塞がりつつあります。
ひょっとしたら、夜の「食事」以外にも、何か魔力を回復させる方法があるのかもしれません。

黒のスーツをぴっちりと着こなした、サングラスをつけた男が、大きめのお皿にたくさんのおにぎりを載せて持っていている……ノノの方にも持ってきているようだ。
そうこうしているうちに、ノノが入った鍋の方も温まり具材が入れられ始めているようだ。
貴方の隣にエミリーが座り、おにぎりを頬張りながら話し始める。

意味が少し怪しい。黒服の一人がノノに湯加減や灰汁抜きの指示を聞いたりしている……。

差し出される紙袋を受け取る仕草も自然。やればできる子(?)
ヒトのいるところへ行くことを勧められると苦笑いしながら

社交的に振舞っているようで根はもやしのようである。

話題変わって貴女の欠伸をみると微笑み、

自室でのムイのだらしなさが垣間見える発言。

そこまで言いかけてくぁぁ…と隠しもせず大あくび。

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考え込むモードに入る前に貴女から声が掛かってハっとして

と、無意識に考えるムイは、少しばかり、でも確実に以前から変わったようす。

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むう、と考え込む暇もなく、手を掴まれれば困り顔でため息をひとつ。