こんにちは、ルビーですっ。
きょうも元気です。

今日もご主人様は見つかりませんでした。
おわりっ。



・・・・あ、ダメですか？やっぱりダメですか？

そうは言いましても特にこれといってお話する事もありません・・・。
特に問題なく進んでいますし。

・・・・いえ、私の目的はご主人様を見つけることであって、一揆を成功させることではないのですけど。


むぅぅ・・・本当にお話することが見つかりません。
ご主人様のことを話し始めたら、日記一冊埋め切る自信はありますけど・・・。
誰も読みませんよねそんなの。


ご主人様は、余りご自分のことをお話にならないひとでした。
いつも座って佇んで、遠くを見つめているような方です。


でも、遠くを見つめる瞳が、私の方に向いてくれる時もありました。
その時のご主人様の瞳は、今でも鮮やかに思い出せます。

とても優しくて、でも力強い、とてもとても美しい瞳でした。


私は、ご主人様が大好きです。

それは、主従とか、情愛とか、色々な言葉で表されるのかもしれません。

でも、私にはそれがわかりません。


・・・・その言葉で表されるどんな物が無くなったとしても、私はご主人様が大好きです。



・・・でも、ご主人様に愛してもらうことが出来たなら・・・。




・・・・私は、どんなに幸せなことでしょうか。







いえ、えっちな意味ではありませんよ！決してありません！！



（画像は本文とは特に関わりありません）

　スカルが取り出した記事には、「王に謀反を企てた愚かなる邪教学者たちの成れの果て」という見出しで襲撃後の研究所の付近について書かれていた。
　薬品の影響によりゾンビと化した死者、「魔物」となった動植物、目的もなく殺戮を繰り返すホムンクルス、それらが互いに互いを喰らい合う地獄の風景。
　そしてその記事には「王側の襲撃があった」などとは一言もかかれず、「邪教を信奉する悪魔の学者達が一つの町を潰して行った非道なる人体実験」という言い回しがされていた

　ルビーとは対照的に、こちらは寂しそうな感情を微塵も見せていない

ふさふさのきつねしっぽを揺らしつつ。

びしっ、と仔犬が指を差す。
それが失礼に値する事は知っているので堂々たる挑戦である。

敗北の不安からか、勝利への確信からか。
仔犬は高らかに宣言する。

打倒、エミリー・ディグリース！！