ーただの日記ー



○月×日

ー・・・



























ここに、トートVSラズロのタックルレースの火蓋が切って落とされた

長いレース暦をもつ古参レーサー。その筋の間では知らないものはいないといわれているほどの実力。普段の物腰通りのゆるやかなスピードとハンドル捌き、そして相手への気配りを忘れない寛大なレーススピリッツから「寛大なるラズロ」の二つ名で呼ばれる。その寛大さゆえレースではいつもボコボコにやられていたが、その倒しやすさから他のレーサーからはかなり愛されていた。








　　　　　　　　　　　V　S

突如レーサー界に現れたニューフェイス。トートンVSマーマンのタックル聖戦はあまりにも有名。その豪快なタックルから繰り出されるユニークかつ奔放な動きは多くの観客を魅了してやまないが、彼がゴールに到達しているところを見たものはいない。今回は、訓練場に来たと言うことで特別にラズロさんに稽古をつけて頂き、ラケルト教習所で免許を取るのが目的。

ラズロが投げたコインはゆっくりと宙をまわり、


そして




地面に落ちた

二人の咆哮が響き渡る。



両者のスタートは同時。
しかし、わずかにラズロのほうが前に出た。



それはやはり経験からでる差だったのだろうか。




マシンコントロールの技術の差が、二人のスタートに差をつけた。

トートはにやりと笑った。

そしてアクセルを思いっきり踏み込む！

譲られる道。かわされるタックル。



そして行き着く先は。

ラズロはゆっくりと後ろから追いかけてくる。
寛大なスピードで。

突如トートの近くに現れた黒い影。
こいつはいったい何者なのか？



そして、ラズロとのレース。




このレースの勝負の行方は。
















次回を活目して待て！！

しばし、思案を巡らせて。

少し、言い淀む。

それは、何よりの財産だなと、
静か噛み締めるよう声を落とした。