先日の練習試合、ムーニアから同行の誘いがあった。
これ以上ない、ありがたい申し出だった。
この数日間、単独で行動することの無謀さと過酷さを痛感したところだ。
同行者を求めていた所であったし、加えて彼女らの実力は身を持って知っている。
喜んで誘いに応え、彼女らと共にこの先を進むことにした。

ティジュとエスペスは、突然大勢のヒトと共にするようになったことに、まだ馴染めていないようだ。
おそらくは時間が経てば問題はない、とは思う。
……だが、戦闘に影響がでないかどうかが、少々心配だ。
彼女らの足を引っ張る事にならなければよいが。

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森林をゆく最中、中型の獣と、サングラスを掛けた鳥……あれは、インコだったろうか？
ともかく、新王についた者たちと出くわした。
結論から言えば、敗北した。降り注ぐ岩石をさばくこともできず、攻撃は届かず。私は、十分な働きができなかった。
ティジュとエスペスは、自分にできることを精一杯尽くしていたと思う。
ひとえに、私の力不足によるものだ。
……敗北して気づいたが、中々に私は負けず嫌いらしい。
一旦は森林を離れるルートを使うことにしたが、近い再び、あのインコに雪辱をはらさなければならないだろう。

渋々ながらムーニアも刀を抜き、戦線に加わった！

妖精さんズに陣形を指示しつつ、刀を構えた。