「あぁ、認識にロックが掛かるのか…その可能性もあるかもしれねぇな。
そんで知らず知らずの間に擦り込みされていく、と。"世界"の"理"なんだろうが
考え方を変えりゃ一種の感染症みてぇなモンだとも言えそうだな…
俺の"世界"にゃ同一名称のモノは無ぇんだが、似たようなのにネクタールってのがあるな…
ソイツは神々の道具だっつうから格が違うだろうけどよ」

「戦闘狂かよ。それはそれで面白れぇな…相手するほうはたまったモンじゃなさそうだが。
まぁ気概っつうのも分からなくはねぇが、その気概を向ける方向がちっとばかし偏りすぎてる気がするな。
身体は適度に休めねぇといざって時にガタが来るかもしれねぇんだしよ…バランスは大事だろ？」

「近頃は秘められた能力が高い素材が多く出土してるってのもあって
理想に近付け易くなったかとは思うが、それでも引きの運ってのはあるからな。
一応最終的な理想は掲げておいて、いついつまでにココまで出来なかったらランクを落とす、みてぇな
段階的な措置を取るのがいいかもしれねぇな」

「ほォ、その言い分だとアンタはそれに参戦していたように聞こえるが
それなりのやり手みてぇだな…こういう"世界"の事の流れには詳しいのか？
やっぱそういう展開がある程度予測できるとできねぇとじゃ対応力が違いそうだな…
後で色々聞くかもしれねぇな」

「やたらめったらタフなヤツ、異常状態を駆使してくるヤツ、単純火力馬鹿なヤツと
単体なら何とか捌けても複数となると途端に面倒臭くなるのがゴロゴロしてるよな…
常に上手く立ち回れるようにしてぇモンだが…中々どうして、一人じゃキツいぜ」

「時間は待っちゃくれねぇからな。ここ最近は特にそんな気がするぜ…
まぁ所詮は遊びの範疇を出ねぇモンだ、気楽にやりゃあいい。どうせ"次"はあっという間に来るだろうぜ？」

並ぶ彫刻や壁画を見ている。