○七日目○

体中が痛い。
まさか一撃で吹き飛ばされるとは思わなかった。
ここに来てから毎日戦っていたけど
練習を除けば初めての敗北。
本当に圧倒的な力の差だった。
何がでてきてもまともに戦えるくらいの自信はあったんだけれど。
タックル一発だもんなぁ。
流石にちょっと恥ずかしい。

あまりにも悔しいから再戦を挑んでみようと思う。
これでダメなら…別のルートから行くしかないよね。

あんなに強いのなら、一人で戦えばいいのに。

やはり、日頃見慣れぬヘルハウンドを相手に喋ることに、少し緊張していたようだ。
その緊張が解けたのか、クスクスと笑う。

自分が挙げた候補の一つが気に入られたことが、意外そうだ。
またゴリラっぽいって怒られたらどうしようかと、少しびくびくしながらもう一つの候補を出してみた。