もう！砂埃のせいで髪の毛も服もパサパサで最悪！

足場は悪いけど、水辺のほうがまだマシね。

おお〜枯れし砂漠の中を行く〜　麗しき移動オアシス〜　それはパリルド〜
歩く道は川となり〜　川は定期的な氾濫によりセペデトの大地を肥沃な土壌へと変える〜
おお〜パリルド〜　われらが聖母〜

「………。」

【砂地の注意事項！】

『・こまめに水分の摂取を行う！』
『・目に砂が入らぬようツバのある帽子等を着用する！』
『・尚、帽子は強い日差しにも効果的である！』
『・敵対勢力は砂の中に刃を埋めている可能性がある。足元注意！』
『・尚、慎重に進み過ぎたが故に埋まりかけた案山子は早急に引き上げるべきである！つまり、』

パリルド、ふむ、軍属……？
てめー一揆の敵側じゃねーかチュン！
国軍の所属ならそう言いやがれ何しれっとパーティー組んでるチュン！！

……もしかしてパラダイスの兵士以外にも軍はあるチュンか？

え……？雨が、当たり……？

パリルドさん大丈夫ですかね？
僕でもこんなの見たことないですが、高度な魔術師なら納得できるかも。
魔術って半分以上学問のようなものですし。

パリルド殿、貴女の住む国は思想で統一されている国なのだな……。
ならば軍関連はまず最初に握るポジションだし、
あまり自由な意見というものは聞けないのかもしれない。
私もそういう国をいくつか知っているし。

私が軍に入った理由？
私の国はね、パリルド殿とは逆に軍が異常に立場の弱い国だったんだ。
そして私は、国家元首とも近しい恵まれた立場に生まれた。
『ノブレス・オブリージュ』に憧れたのと
邪険にされ続ける軍の立場を向上させるために仕官を選んだ。
きっかけは些細な事だが、貶める奴等を許せなかったんだよ。

私は今の仕事が楽しいし、軍に入って良かったと考えている。
パリルド殿の環境ではそう考えるのは難しいかもしれないが、
自分の中で正解が探せるといいね。

えーと、念のため言っておきますが、
僕は軍属とかではないですよ。商人の息子だから立場が逆に近いかな？
この世界を革命するために我が君……コトブキさんを呼んだのですが
いつも分からない小言ばっかりです。

パリルドさんはどうして一揆に参加されたんですか？
軍務の秘密とかだと難しいかもしれませんが、良かったら教えてください。
あと雪……頭が凍りませんか？

……『七つ目』。

……ははは、成程。『ブラウダリヤ』、君は、もの解りが良い。それに、随分と素直だ。
いい『お嫁さん』になれるよ、君は。

『パリルド』は、別に何も考えなくても『魔法』が使えるんだね。少しだけ、羨ましいや。

なら、君が持っているような『力』を僕が持って居なくても、それは『普通』の事だ。
別に、気にしなくてもいいよ？

そう。『呪術師』には『何も要らない』。ただ、『呪い』があればいい。
……嗚呼、でもそれは、君の言う『魔法使い』だって、一緒の事かな？

死せるがいい。この我と出会いしこと、不幸と思うてくれるな

多少数が多かろうと、ちえりの前では塵芥に等しいものだということを教えてあげるわ！

錬金術師の苦悩とは！　水銀と硫黄の融ける大釜、他者は墓場と呼ぶ極地。ミーダスの腕は天国を地獄に変える。我が神と私の力さえあれば、どんな事でも乗り越えられる！

「………。」

『我等が理想に対し、異を唱える危険思想と思しき輩を発見。断固としてこれを是とせず、撃破とする』

敵は、敵はどこかしら！！？

もう殲滅したチュン

当然の結果過ぎて特に改めて感想もないわ！

得るものなく、手にする栄光のない勝利を彼は掴む。黒色太陽欺くことなく、彼の道に悪業はなし。私の……勝ちだ！　です！

「………♪」

往くぞ、我らがチュン、道を示す

何の道だい

ネクター美食道。

悪くないわ

さあ、こんな所で留まっていないで、さっさと進むわよ。

アイテムが必要だと、そういうことかスズメドラゴン！

説明しろスズメドラゴン！

待ってくれ。中の人はそのアニメの録画設定をミスって一回も見てないんだ

まあ、こんなものでも何かに使えるかもしれないものね。

輝くものを嫌うアクヴライシーニェ、揺るがすことなく生まれ出る。導きに従い拾い上げるか、導きに逆らい捨て果てるか。得る光明は解き得ぬ謎……これ……なんですかね？　拾ってみます？

「♪」

『明日への活力である』

交流試合だし、私たち妖精はスキル放出に専念するよ

うむ、では。我が力を思い知るがいい……チュンチュンチュン

人数差があるからって、手加減はしないわよ？

嵐と豪雨と雷に荒らされる秋の庭で新しい花々がその血を啜って喰らう命は仇敵の神秘なる糧。戦うからにはまかけませんよ！　軍人ですから！　……負けませんよ！　軍人ですから！

「………。」

『我等が明日のため、日々の鍛錬に協力を感謝する』

『しかし、断固として！勝利をつかむのはこの拳であることを努々忘れぬよう！』

これより、戦闘テストを実行いたします

やるのか、仕方の無い奴だな。

まずはキミをぶっ飛ばせば良いんですね〜！